ハノーファー移籍の室屋。幼馴染の南野にかけられたひと言とは?

2020年08月14日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

今回の移籍を南野は喜んでくれた

ハノーファー移籍が決まった室屋。写真:サッカーダイジェスト

 2020年8月14日、FC東京からハノーファー(ドイツ2部)への完全移籍が決まった室屋成がオンラインで囲み取材に応じた。正式オファーがきたのは1週間ちょっと前で、そこからFC東京の強化部、長谷川健太監督と話して、ヨーロッパに新天地を求める決意を固めた。

 コロナ禍の状況下で「いろんなものに挑戦しなければいけない」という思いが膨れたこともあり、オファーが届いた際は迷いがなかった。「素直に行きたいと思った」室屋はメディカルチェックで問題なければ正式契約となり、同じ日本代表でプレーする原口元気のチームメイトになる。

 決して、Jリーグでやりきったから移籍するわけではない。「Jリーグで成長できないなんてまったく思わないし、そこは選手個々の考え方」とコメントした室屋が今回移籍を決めたのは、「単純にひとりのサッカー選手として、経験したことがないような環境の中でプレーしてみたいという感情があった」からだ。

 幼馴染の南野拓実(リバプール)とは移籍が決まりそうなタイミングで話したそうで、今回の欧州行きを喜んでくれた彼からは「これで(位置的に)近くなるな」と言われている。
 
 ハノーファーでの目標のひとつに「1部昇格」があるが、その先については現時点で考えていない。「今の自分に何ができるか、異国の地でどこまで通じるか」。そういうことを確かめたうえで、先の道筋は見えてくるという。

 かねてから海外での生活に興味があった室屋は「日本にはない考え方とか風景とか、環境、そういったものを経験したい思いが強い」ともいう。ちなみに、妻子持ちの室屋はまずひとりで行って、家を見つけて、環境に慣れてから家族を合流させる予定だ。

 「(年齢的に)遅くも早くもない移籍」で室屋(26歳)は、ここから飛躍を遂げられるだろうか。負けず嫌いなスタンスをヨーロッパでも貫いて、世界が認めるフットボーラーに成り上がってもらいたい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

 
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