【移籍市場超速報】インテルがスカウト派遣、お目当てはドルトムントのシャヒンとシュメルツァー&ユーベはナスリを視察

2015年02月27日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

リッピが広州恒大のTDを辞任。

司令塔が補強ポイントのインテルインテルは、このシャヒンをリストアップ。CLのユーベ戦にスカウトを送り込んだ。 (C) Getty Images

【インテル】ユベントス対ドルトムント戦にスカウト派遣
 
 インテルは2月24日にトリノで行なわれたCLユベントス対ドルトムント戦にスカウトを送り込んだ。
 
 視察の対象はドルトムントの司令塔ヌリ・シャヒンと左SBのマルセル・シュメルツァー。司令塔と左SBはどちらも来シーズンに向けたインテルの補強ポイントだ。
 
【ユベントス】マンC対バルセロナ戦にスカウト派遣
 
 そのユベントスも、同日のマンチェスター・シティ対バルセロナ戦にスカウトを送り込んでいた。
 
 お目当てはシティのサミア・ナスリ。まだ公式なアプローチはないが、4-3-1-2システムのトップ下として候補のひとりにリストアップしている。
 
 シティとの契約が今シーズン限りで切れるジェームズ・ミルナーにも関心を示していると伝えられたが、こちらはそれほど強い興味は持っていないようだ。
 
【広州恒大】リッピがテクニカルディレクターを辞任
 
 中国スーパーリーグの広州恒大は、過去3シーズン監督を務めてリーグ3連覇とACL優勝をもたらし、新シーズンはファビオ・カンナバーロにその座を譲ってテクニカルディレクターに就任していた元イタリア代表監督マルチェロ・リッピが、TD職を辞してクラブから離れることを発表した。
 
カッサーノは6月まで活動休止か
 
 1月末にパルマとの契約を解消してフリーになった元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノは、新しい所属先を探しているが、いまのところ納得のいくオファーはない状況だ。
 
 具体的なオファーがあったのは、中国、カタール、UAEのクラブから。2月末までは今シーズンについて新たな契約を結ぶことが可能な立場だが、具体的な動きは出ていない。
 
 このまま今シーズンは活動休止状態となり、6月に改めて来シーズンの所属先を探すことになる可能性が高くなっている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
 
 
 
 
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