FC東京の198cm超大型GKが無失点のJ1デビュー!キャンプで3番手、新鋭GK台頭も「他の選手がどうこうより…」

2020年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

東京五輪世代の22歳、波多野豪が無失点の立役者に

J1デビュー戦でクリーンシートを達成した波多野。五輪出場への意欲も語る。写真:徳原隆元

[J1リーグ9節]C大阪0-0FC東京/8月9日(日)/ヤンマー

 ついにJ1の舞台に立った198センチの超大型GKが無失点でデビュー戦を飾った。

 敵地へ乗り込んだFC東京はここ3試合白星がなかった。長谷川健太監督は、「流れを変えたかった」と、GKにJ1初出場となる波多野豪を起用。2日前に先発を伝えられていたという波多野は「正直、すごい緊張していた」とはいうものの、入場時には「僕らしくなった」と持ち前の元気溢れるキャラクターを前面に出してチームを鼓舞し、好セーブでことごとくピンチを救った。

「相手のシュートがたまたま正面に飛んできてくれて。良い意味で調子に乗れて、良い入りができた」と謙遜して語ったが、結果的に相手にゴールを許さず、クリーンシートを達成。勝利とはならなかったものの上々のJ1デビュー戦となった。

 今季開幕前のキャンプでは林彰洋、児玉剛に次ぐ"3番手"という立場からのスタート。「悔しい想いもあった」という22歳のGKは、「絶対今年は出てやるという思いもあったし、オリンピックにも出たいですし、FC東京で優勝もしたい。強い想いを持って、(シーズンが)始まった時から準備はしていたので、それが結果に出たかなと思う」と語り、今季に懸ける決意が初舞台の好パフォーマンスにつながったようだ。

 それでも、まだJ1では1試合に出場しただけ。五輪出場には最大のライバルとなる広島の大迫敬介のほか、今季は仙台の18歳GK小畑裕馬や湘南の19歳GK谷晃生、清水の20歳守護神の梅田透吾といった新鋭が続々と頭角を現わしてきている。そんな状況に波多野は「刺激というか若い選手が出ているなとは思っていましたが、僕も毎日の練習で必死にアピールはしていたので、チャンスが来たらやってやると思っていた」とひそやかな決意を抱いていたことを明かし、そのうえで「他の選手がどうこうというより、まずはFC東京で林選手からポジションを奪ってゴールを守りたいと思っていました」と、まずは大先輩の壁を乗り越えることを最大の目標としていた。

 C大阪戦のドローによって、FC東京は4戦白星なしという結果になったが、「僕はFC東京の下部組織のスクール生の時からいたので、恩返しをしたいなと思っていた。デビュー出来ましたけど、これからが大事だと思うので、優勝に向けてまた頑張っていきたい」とさらなる飛躍とチームとしての巻き返しを誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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