【浦和】「3失点目でゲームのコントロールを失った」指揮官も嘆く大敗はなぜ起きたのか。GK西川の解答は…

2020年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

西川は「GKとしてはどんなシュートでも止めたい」

1失点目も至近距離からのシュートを一度は防いだ西川だったが…(C)SOCCER DIGEST

[J1・9節]名古屋6ー2浦和/8月8日(土)/豊田スタジアム

 まさに完敗だった。前半だけで5失点。後半開始直後に1点を返すものの、直後に失点し、終わってみれば2-6の大敗だった。

 試合後に大槻毅監督は、ゲームをこう振り返った。

「前半の入り方は悪くなかったと思いますが、そこから1、2失点目と続けて取られ、3点目のところでリスタートからやられて、あそこでゲームのコントロールを失ってしまいました。メンタル的なコントロールを失って、ハーフタイムで立て直せればよかったのですが、前半のうちに5失点してしまった」

 ハーフタイムでは「後ろのところのバランスを取ろうとしたのですが…局面のところでの戦いで押し込まれるシーンが多く、そういう部分をコントロールできればと思っていました」と語るように3枚替えを行ない、槙野智章、関根貴大、武藤雄樹を投入。

 レオナルドの得点で1点を返すものの、直後に再び失点した。そんな後半についても「コントロールを失ったままゲームが90分続いてしまったなと思っています」と嘆いた。交代選手の活躍もあってレオナルドにこの日2点目が生まれたものの、その後も反撃に打って出る一方で、カウンターを受けさらに失点しそうな場面も多々あった。
 
 キャプテンのGK西川周作は「いつもと違っていたのは球際のところだったり、セカンドボールが相手に行ってしまったり、相手というよりは自分たち次第だったのかな」と反省する。

「守っている以上、GKとしてはどんなシュートでも止めたいという強い気持ちはある」と語るものの、「6失点したことももちろん悔しいのですが、それ以前に自分たちのなかだけで修正できなかった。失点しても切り替えるようにポジティブな声をかけていたのですが、それでも修正し切れなかったという悔しさが今日は強いかなと思います」と一方的な展開を押しとどめられなかったことに落胆を隠せなかった。

 浦和はルヴァンカップのレギュレーション変更もあって、12日の試合はなく、次戦は15日にホームでサンフレッチェ広島となる。

 今後のメンタル面でのケアを含めて、「ゲームをしっかりと見直してそういう部分も考えていきたい」(大槻監督)、「全員で同じ方向を向いてやっていきたい」(西川)と数字以上にダメージとなったメンタル面のリフレッシュも必要となる。

 他チームには無いこの期間をどう有効に使っていくのか。次節ホームでその成果を見せなければならない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】浦和レオナルド、笑顔なき2点目のシーン

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