「怒りが収まらなかった」バルサを追われた逸材が古巣へ恨み節!「ふさわしくない扱いを受けた」

2020年08月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「僕にとって驚きだった」

バルサでのトップチーム入りを期待されながらローマに売却されたC・ペレス。(C)Getty Images

 近年のバルセロナに対する批判のひとつが、カンテラ出身選手の扱いだ。

 1月までにラ・リーガの10試合に出場していた22歳のカルレス・ペレスは、冬のマーケットでローマにレンタル移籍した。スペイン紙『MARCA』によると、C・ペレスは『EFE』に対し、クラブが自身の放出を決めたことにショックだったと話している。

 C・ペレスは「ユースのころからオファーはあったけど、つねに断ってきた。トップチームでやりたかったからね。そしてチャンスが訪れたときにそれを生かしたんだ」と、古巣で順調であったことを強調した。

「クラブが放出を決めたことは、僕にとって驚きだった。自分にふさわしくない扱いだったと思っている。でも、もう後戻りしたくない。何カ月も前のことだ。今はイタリア有数のチーム、ローマにいる」

 とはいえ、そう簡単に割り切れるものではないだろう。ただ、今季ブレイクしたアンス・ファティの台頭が、自身の放出につながったとは考えていないという。

「そうは見ていない。僕は右サイドで彼は左サイドだ。僕はずっと彼が素晴らしい選手で、サッカー界でとても大きなことをやるレベルだと言ってきた」

 では、なぜバルサはこの逸材を放出したのか。本人は「今でも何があったのか分からない。クラブにお金が必要だったのか、僕の知らないことがあったのか。でも、もう過去のことだ。当時は怒りが収まらなかったけどね」と続けた。

「多くの人から、バルサの外はすごく冷たいと言われた。でも、バルサの外にもたくさんの生活があると思う。ローマでとてもうまくやっているし、ポジションを得ているよ」

 しかし、バルサの試合は「正直、見ていない」と明かした。

「フルで見た試合は、チャンピオンズ・リーグのナポリ戦だけだ」

 セリエAでは14試合に出場したC・ペレスだが、先発は5試合とレギュラーポジションを手にしたわけではない。今後、イタリアで爆発的な活躍を披露し、自分を見限った古巣を見返すことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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