「ローマではなく…」冨安健洋への“25億円超オファー”をボローニャ幹部が明かす!「トミはアンタッチャブルで安すぎる」

2020年07月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリア国内のクラブからのオファーが

1年目のセリエAで期待以上のプレーを披露している冨安。(C) Getty Images

 負傷でシーズンを終えることになったのは残念だが、ボローニャの冨安健洋が1年目のイタリアで大きな飛躍を遂げたことは間違いない。

 開幕前にシニシャ・ミハイロビッチ監督の白血病が発覚し、シーズン途中には新型コロナウイルスの影響で3カ月も中断を余儀なくされた。異例づくしのシーズンで、本職のCBではなく右SBを主戦場に、"守備の国"イタリアのリーグ戦で29試合に出場し、1得点を記録。堂々たる成績だ。

 当然、冨安の株は右肩上がりだ。技術部門の幹部であるワルテル・サバティーニは、シーズン中に日本代表DFがマンチェスター・ユナイテッドでプレーするにふさわしい選手と絶賛している。

 実際、来季に向けて冨安に対する強豪からの関心も噂されており、セリエAではローマが狙っているとの報道もあった。ただ、ローマ以外のビッグクラブも冨安の獲得に動いていたようだ。
 
 7月31日のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、サバティーニは冨安とリッカルド・オルソリーニが「アンタッチャブル」な存在だと強調。放出を否定する中で、すでに高額オファーが届いていたことを明かしている。

「トミにはイタリアから2000万ユーロ(約25億円)以上のオファーが届いた。ローマからではないよ。そもそも、安すぎるがね」

 DFに2000万ユーロを提示できるのは、セリエAの中でも強豪に分類されるクラブだ。サバティーニは名前を明かさなかったが、冨安に対する関心の高さがうかがえる。

 移籍サイト『Transfermarkt』での冨安の評価額は、4月8日更新の最新版で1350万ユーロ(約16億9000万円)。コロナ禍前の3月3日時点の最高額でも1500万ユーロ(約18億8000万円)だ。それでも、ボローニャは2000万ユーロのオファーを不十分とみなしている。

 来季はミハイロビッチが本職のCBで起用する構想と言われる冨安。クラブが大きな信頼と期待を寄せる21歳は、2年目のイタリアでどこまで市場価値を高められるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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