「世界で活躍できる選手に」J2歴代最年少弾の山口16歳FWに指揮官も「欠かせない戦力」と高評価

2020年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

2種登録の高校2年生FW、河野孝汰がJ2首位を相手に同点弾!

山口の16歳、FW河野がJ2歴代最年少記録となるゴールを奪った。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[J2リーグ8節]山口1-2長崎/7月29日/維新みらいふスタジアム

 クラブ期待の高校2年生がJ2首位を相手に、リーグ記録となる初ゴールを決めてみせた。

 ホームに首位のV・ファーレン長崎を迎えたレノファ山口FCは、1点を追う63分に2種登録の16歳、FW河野孝汰を投入。ここ2試合で途中起用されていた河野は3戦連続の起用となったこの日、ついに指揮官の期待に応えてみせる。79分、高宇洋とのワンツーから抜け出すと、GKとの1対1を制し、豪快に右足でネットを揺らす。16歳11か月17日でのプロ初ゴールは、J2歴代最年少記録となる一撃だった。

 試合後、メモリアルゴールについて問われた河野は「入ってすぐに(退場者が出て)10人という難しいゲームになったが、ワンツーで高くんが良いラストパスをくれたので、決めるだけだった」と振り返った。ただし、試合はその後、長崎の米田隼也に勝ち越しゴールを奪われ落としてしまっただけに、「初ゴールは嬉しかったが、勝利したかったので、悔しい気持ちもある」と手放しでは喜べなかったようだ。

 ゴールはJ2歴代最年少であるとともに、Jリーグ全体で見ても久保建英(15歳10か月11日)、森本貴幸(15歳11か月28日)に次ぐ3番目のスピード記録。これには「監督に信じて使ってもらえてゴールを取れたのは良かったが、世界を見ればこの年齢でプレーしている選手はたくさんいるし、自分も世界で活躍できる選手になりたい」と語り、冷静な視点で自身の立ち位置を見つめる。
 
 一方、河野の起用を続けてきた霜田正浩監督は、「しっかりボールが収まるし、身体の使い方もいいし、シュートセンスもある。クラブが将来的に大事に育てたいという選手だが、現在も欠かせない戦力になってきている。今日のゴールはそれを証明したと思う」と、16歳のストライカーが見せる進化に高い評価を与えている。

「今日このスタジアムに足を運べなかった両親、家族に『ゴールを決めたよ』と伝えたい」と語った河野。このインパクトをさらなる飛躍につなげられるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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