【鹿島】左サイドとCFの“二刀流”で勝負するエヴェラウドの強いこだわりとは?

2020年07月29日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように」

直近の3試合で2ゴール。期待の点取り屋がようやく調子を上げてきた。(C)KASHIMA ANTLERS

 シーズン当初は2トップの一角を定位置としていた新助っ人FWエヴェラウドだが、5節・横浜戦のスタートポジションは2列目の左サイドで先発を果たす。すると、それまで公式戦6連敗中だったチームは4-2のスコアで待望の今季初勝利を収め、自身は左からのクロスで上田綺世の先制点をアシストしたほか、ファン・アラーノのお膳立てから嬉しい来日初ゴールを記録した。

 以後は左サイドが主戦場となり、直近のFC東京戦でも1得点をマーク。広瀬陸斗のクロスを豪快なヘディングシュートで叩き込んだ。

 新たな得点源として注目を集めるストライカーが、ようやく本領を発揮し始めている。調子が上向いてきたのは、CFから左サイドへのポジションチェンジが関係しているのか。7月29日のオンライン取材に応じたエヴェラウドは、次のように答えた。

「もちろん、CFと左サイドでは、求められることも、できるプレーも変わってきます。左サイドではゴールに向かったプレーができますし、CFはどうしても(ゴールに)背を向けた形で、ポストプレーが多くなります」

"ゴールに向かうプレー"が増えているのは間違いない。実際、左サイドからカットインして右足の強烈なシュートを放つなど、見せ場も多くなってきている。もっとも、左サイドでもCFでも、本人にそこまで強いこだわりはない。

「左サイドで2点決めていますけど、去年はCFでも左サイドでも得点を重ねています。どちらでも、やりにくさはありません。鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように頑張りたい」
 
 むしろ、強くこだわっているのは、いかに決定的な仕事をこなすかだ。

「自分の特長は、フィニッシュにつなげるところ。左サイドであればカットインしてからのシュートを多く打てますし、CFならヘディングとかでゴールを決められる。FWである以上、シュートにはこだわって、これからも得点を重ねていきたい」

 左サイドとCFの"二刀流"で常に相手に脅威を与えるシュートを撃ち続け、チームを上位に引き上げるようなゴールを期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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