「それこそ最近の建英みたいな感じで」ブンデス移籍に挑む遠藤渓太の決意表明

2020年07月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「選手として自分の選択をしたという感じ」

オンラインでの記者会見に臨んだ遠藤。「感謝をプレーで示して、頑張りたい」と意気込みを語った。(C)Y.F.M

 横浜F・マリノスは7月27日、ドイツ・ブンデスリーガ1部のウニオン・ベルリンへのレンタル移籍が決まった遠藤渓太のオンライン記者会見を実施した。

 22歳のアタッカーは会見の冒頭で「移籍するにあたり、たくさんの人たちの協力を得て、今回の移籍が成立したと思っています。会社関係の方々などにも感謝して、その感謝をしっかりプレーで示して、向こうで頑張っていきたい」と言葉に力をこめた。

 前日のアウェー札幌戦では3トップの左ウイングでスタメン出場も、17分に左太腿に違和感を覚えて途中交代。気になる怪我の状態については「今朝、検査をして、自分が思っていたよりも全然大丈夫でした。強化部の人やメディカルスタッフの人とまた話すかもしれませんが、基本的には出国もズレないで行けると思う」と大事にはいたらなかったようだ。

 海外への挑戦を強く意識したのは「(2017年の)アンダー20のワールドカップを経験してから」。当時のチームメイトである堂安律や久保建英、三好康児、冨安健洋らが活躍の場をヨーロッパに移し、「自分もその場に身を移して、挑戦したいと思った」という。

 届いたオファーを受けるかどうかは、「正直、まったく迷わなかった」。ユースから昇格して今季でプロ5年目。J1で100試合出場を達成し、昨季はリーグ優勝も経験。Jの舞台ではやり切ったと感じて、次のステップに進むのか。そう投げかけると、遠藤は「うーん、難しいですね」と応じて、こう続けた。

「そこまでは思っていない。去年はある程度の活躍をして、優勝もできて、素晴らしいシーズンを送れましたけど、個人としてスタメンで出続けたかと言われると、そうじゃなかったし。後半戦は特に途中出場が多かった。そういう意味では、去年の仲川(輝人)選手ぐらいの活躍(リーグMVP&得点王)だったら、やり切った、次のステップだと言えるかもしれないですけど。どこのチームのサポーターも認めさせるような活躍は残せてはいないと思います」
 
 その先の成長を求めて、ドイツに行くのか。遠藤は「できなかったことを向こうで探すつもりはない」と言う。シンプルに、一プレーヤーとしてより高いレベルでチャレンジしたい。そういう想いなのだろう。

「こうして移籍のチャンスが巡ってきて、どっちでやるかと言われたら、もちろんF・マリノスへの愛着とか、お世話になっているクラブではあるけど、誰しもがこの選択をすると思うし。なんていうのかな、選手として自分の選択をしたという感じです」
 

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