川崎、大逆転劇の主役は2点ビハインドの状況に何を思ったのか? エースが復帰後、2戦4発の大暴れ!

2020年07月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

仙台戦で2得点・1アシストの大活躍

[J1リーグ6節]仙台2-3川崎/7月22日(水)/ユアスタ

 戦列復帰を果たしたエースが早くも2戦4発の大暴れを見せている。

 敵地でのベガルタ仙台戦に臨んだ首位の川崎フロンターレは、前半を終えて0-2とよもやの大苦戦を強いられていた。相手の狙い通りのカウンター攻撃から2失点。鬼木達監督も「自分たちから難しい試合にしてしまった」と反省する内容だった。

 この状況を救ったのが、後半開始から投入されたエースの小林悠だ。背番号11は前半を次のように振り返った。
「見ていて躍動感というか、背後を取る動きが少なかった。自分と(旗手)怜央が出て推進力が出たと思うし、ゴールを取るんじゃないかという空気を出したかった」

 後半立ち上がりのビッグチャンスこそ逃したものの、「あれで良いイメージができた」という小林は58分、同じタイミングで投入された旗手からのクロスを頭で押し込み追撃のゴール。「昨年から自分の中で掴んだものがあった」という絶妙なクロスへの入りと冷静にコースを狙ったフィニッシュでネットを揺らした。さらに1分後には、駆け上がってきた山根視来に絶妙なワンツーでのお膳立て。同点アシストを決める。

 そして極めつけは68分。CKの流れから大島僚太が供給したクロスに対し、DFに身体を預けつつ倒れ込みながらの右足ジャンピングボレー。ストライカーとしての感性も際立つ強烈な一撃を仙台ゴールに突き刺した。90分終わってみれば、小林の2得点・1アシストの大活躍で、川崎が鮮やかな逆転勝利を収めている。

 逆転劇の主役からは、勝利へのあくなき執念がひしひしと伝わってきた。投入時の心境を聞かれた小林は、「自分のゴールへの執着心というのをみんなに見せてチームを蘇らせたかった。結果論ですが、勝てて良かったです」と語る。今季は3年間務めたキャプテンの重責から解放され、「ゴールを奪うことに集中できている」とも言う。

 負傷明けの2試合で早くも本領発揮。「自分がゴールを決めることでチームを勝たせられたのは良かった」という言葉は、何よりストライカーとしての現状を率直に表わしていると言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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