「最も両極端な男」「姿を消す時が多すぎて…」ブレーメン専門メディアは大迫勇也の1年をどう見たか?

2020年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中断明けに覚醒した」

悪戦苦闘が続いた大迫勇也の一年をブレーメン専門メディアが分析した。 (C) Getty Images

 今シーズンのブンデスリーガで、ブレーメンは瀬戸際まで追い込まれた。

 戦力を拡充したシーズン前は、上位進出が見込まれたが、負傷者の続出に伴って不調が続き、最後まで残留争いから抜け出せずに苦闘。最終節で16位に滑り込んで迎えたハイデンハイム(2部3位)との入れ替えプレーオフではアウェーゴールの差で辛うじて上回り、文字通り瀬戸際で残留を決めた。

 苦戦が続いたチームのなかで、日本代表FWの大迫勇也は、公式戦34試合で9ゴール・4アシストをマークしてドイツでの自己最多得点を塗り替えた。長くゴールから遠ざかった時期もあったが、残留が懸かったブンデスリーガのラスト5試合では4得点と存在感を示した。

 そんなサムライ戦士は現地でどう評価されているのか? ブレーメン専門メディア『DeichStube』は、「最も両極端な男だ。今年のユウヤ・オオサコほどアップダウンが激しい選手はいなかった」と振り返った。

「今シーズンの彼は、『1』から『6』までのすべての点数を与えられている。ドッペルパック(1試合・2ゴール)を達成したアウクスブルク戦(3-2)やケルン戦(6-1)では最高点を与えられた。

 一方で、ライプツィヒ(0-3)戦のパフォーマンスは"落第点(6)"だった。この差は、オオサコの今シーズンを適切に表わしている。この日本人はピッチ上で姿を消す回数が多過ぎた。それにより、多くのファンの批判の的になる存在となってしまった」
 
 さらに大迫に対して、シーズン採点でブレーメン全体の6番目となる「3.58」をつけた同メディアは、「現在30歳の彼は、第13節から第30節までという非常に長い期間、ゴールやアシストもなかった」と綴ったうえで、こうも続けている。

「しかし、終盤のラストスパートでオオサコはブレーメンのベストワンだったことも事実だ。彼はコロナ中断明けには覚醒した」

 一部ではブレーメン退団も囁かれている大迫。来シーズンも緑のユニホームを着ているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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