「決意するまでに10分かからなかった」遠藤航がシュツットガルトの公式インタビューに登場! “不遇”の時期にも言及

2020年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシアW杯での“挫折”をバネに…

1部昇格の立役者のひとりとなった遠藤。(C)Getty Images

 日本代表MF遠藤航は、昨夏にベルギーのシント=トロイデン(STVV)からドイツ2部のシュツットガルトにレンタルで加入した。

 移籍当初はティム・ヴァルター前監督の下で出場機会に恵まれなかったが、11月24日に行なわれた第14節のカールスルーエ戦で初先発すると、以降は累積警告でピッチに立てなかった第32節のザントハウゼン戦を除く20試合でフル出場。2位で1部昇格を果たしたチームに不可欠な存在となり、21試合で1ゴール・1アシストという結果でファーストシーズンを終えた。

 4月には買取オプションが行使され、シュツットガルトに完全移籍を果たした遠藤が7月16日、クラブの公式ホームページのインタビューに登場。海外挑戦を決意したロシア・ワールドカップ後から今までを振り返っている。

 西野朗監督が率いる日本代表の一員としてロシア・ワールドカップに臨んだ遠藤は、本大会では1試合もピッチに立てなかった。その後にSTVVからオファーを受けた際、「決意するのに10分もかからなかった」という。

「いつかヨーロッパでサッカーがしたいというのが長年の夢だった。日本代表のレギュラーも基本的には全員がヨーロッパでプレーしている。だから、代表でプレーするためにも、自分の成長のためにも、ヨーロッパに行った方がいいと、ずっと考えていた」

 遠藤はベルギー1年目でボランチとして定位置を掴み、当時同僚だった鎌田大地(フランクフルト)や冨安健洋(ボローニャ)とともにチーム躍進の立役者となった。また、日本代表でも存在感を増し、2019年のアジアカップでは準決勝で負傷するまでチームの勝ち上がりに貢献。今や森保ジャパンの常連となった。

 シュツットガルト加入にあたっても、オファーを受けることを迷いはなかったようだが、「前に所属していた浅野拓磨からもアドバイスをアドバイスをもらった」ことを明かした。そして、加入後の"不遇の時期"について、遠藤はこう振り返っている。

「ベンチに座っていることが多かったのは確かで、チームのスタイルにも慣れていなかった。でも、僕は自分自身を諦めていなかった。毎回のトレーニングでベストを尽くせば、いつかはチャンスが来ると言い聞かせていた。だから、前向きでいられた。家族に助けられたし、(引退した元ドイツ代表の)マリオ・ゴメスからは勇気をもらった」

 その27歳MFについて、公式HPで「"粘り強さ "と "闘志 "が実を結んだ」と綴り、「本当に真面目な守備のスペシャリスト」と称えた。

 ベルギー1部、ドイツ2部、そして1部へと、順調にステップアップしている遠藤。それでも気を緩めることはなく、「ハードワークを続けていくつもり」と決意を新たにしていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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