「傑作のゴールだ」冨安健洋の衝撃ミドル弾を伊メディア称賛!一方で守備面は「あまりにも苦しんだ」

2020年07月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「完全にレビッチに圧倒された」

ミラン戦でボローニャでの初ゴールを決めた冨安。(C) Getty Images

 待望のセリエA初得点を挙げた試合は、ほろ苦い結果に終わった。

 7月18日のセリエA第34節、ボローニャは敵地でミランに1-5と大敗した。唯一の得点は、冨安健洋のミドルシュートだ。

 2点を追っていたボローニャは、前半終了間際に日本代表DFが1点を返す。高い位置まで攻め込み、ペナルティーエリアの外でパスを受けると、ミランの主将アレッシオ・ロマニョーリをかわし、左足を振り抜く。強烈なシュートに、守護神ジャンルイジ・ドンナルンマも反応できなかった。

 だが、ボローニャは49分に3点目を許すと、57分にも冨安がマークしていたアンテ・レビッチに反転からのシュートを決められて4点目を献上。敗戦濃厚となり、シニシャ・ミハイロビッチ監督は59分に冨安をベンチへ下げた。チームはその後5点目も決められて大敗している。
 
 イタリア・メディアは冨安の見事なゴールに賛辞を寄せている。『スポーツ・メディアセット』は6.5点と高い採点。『Sky Sport』や『Calciomercato.com』も及第点の6点をつけた。翌日の『Gazzetta dello Sport』『Corriere dello Sport』紙も、やはり6点をつけている。

 ただ、右サイドからミランに攻め込まれ、大量失点したとあり、厳しいコメントも見られた。『Gazzetta dello Sport』紙は「及第点なのはユーロゴールのためだけ」と、ゴラッソ以外は"落第"に値すると指摘した。『Calciomercato.com』も「リーグ初得点の素晴らしさによる採点」と評している。

「非常に興味深い若者であることをサン・シーロでも裏付けた。ただ、レビッチやテオ・エルナンデスなど絶好調のふたりに対し、あまりにも苦しむ場面もあった」

『TUTTOmercatoWEB.com』も、冨安のゴールを「傑作」「ボローニャが試合に戻ったと思われた」と表現したうえで、「それ以外は完全にレビッチに圧倒された」と批判。採点も5.5点と及第点を下回った。

 日本人選手として9人目となるセリエAでのゴールは、手放しに喜べるものとはならなかった。だが、得点そのものが見事なゴールだったことは確かだ。イタリアで多くの経験を積み重ねている冨安の今後に期待したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部


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