なんと“ビエルサ通り”が誕生!悲願の昇格を叶えたリーズの“奇才”を街も祝福!「運命を変えてくれた…」

2020年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

一時は3部に低迷

18年夏の就任以来、リーズを勝てるチームに変貌させたのが、このビエルサだ。 (C) Getty Images

 北英が沸いている。

 現地時間7月17日に開催されたチャンピオンシップ(イングランド2部)第45節で、2位のWBAがハダーズフィールドに1-2と敗戦。この結果、首位のリーズ・ユナイテッドが約16年ぶりのプレミアリーグ昇格を決めた。

 2000年代後半に深刻な財政難に陥ったリーズは、2007年に破産申請すると同年に3部まで降格。2010年にはチャンピオンシップまで上がるも、プレミリーグの昇格争いにも絡めない時期が続いた。

 そんな古豪を文字通り"激変"させたのは、18年の夏に招聘されたアルゼンチン人監督のマルセロ・ビエルサだった。

 就任1年目からこの"奇才"に魅力的な攻撃サッカーを植え付けられたチームは、迎えた今シーズン、開幕から怒涛の快進撃を披露。リーグ中断後も7戦5勝1分け1敗と勢いは衰えず、プレミアリーグへのカムバックを決めた。

 待ちに待った16年ぶりの昇格を叶えた指揮官への感謝を、街はさっそく形に表わした。現地時間7月18日に地元紙『Leeds Live』が伝えたところによれば、プレミア行きが決定した翌日に、ある通りの名前が「マルセロ・ビエルサ通り」に正式変更されたという。
 
 この企画を推奨したリーズ市の責任者デイビッド・マディソン氏は、『Leeds Live』の取材に対して、指揮官への想いを口にしている。

「昇格は間違いなく街にとっても素晴らしい瞬間であり、彼らがプレミアリーグに行けることを本当に嬉しく思う。そして、ビエルサがチームや街の運命を変えたこと、それを成し遂げるための方法、かかった時間、全てが称賛に値する。だからこそ、我々は『マルセロ・ビエルサ通り』を誕生させたんだ」

「たかが昇格で……」という見方もできるだろう。だが、一時は存続の危機に瀕していたリーズと、そんなクラブを愛してやまない街の人々からすれば、何よりも重要な出来事なのだ。マディソン氏は、こう続けている。

「通りの名前を変更することに迷いはなかった。それにファンや街の人々にとっても、ビエルサがいかに凄い業績を残したかを永遠に覚えておけるだろう?」

 サッカー界屈指のカリスマ指揮官がやってのけた業績は、北英の街で"永遠"となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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