「バルサは弱かった」「CLも優勝は難しい」メッシが覇権争いに敗れたチームを痛烈批判!

2020年07月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「僕らは自己批判しなければいけない」

オサスナ戦後に不甲斐ないチームを批判したメッシ。(C)Getty Images

 前半戦を終えてラ・リーガ首位に立ちながら、エルネスト・バルベルデ前監督を解任したバルセロナは、キケ・セティエン監督の下でタイトルを逃した。

 7月16日のリーガ第33節で、バルサはオサスナにホームで1-2と敗れた。同日のビジャレアル戦を制したレアル・マドリーに3年ぶりに覇権を献上。宿敵とは残り1試合で勝点7ポイント差をつけられた。

 エースのリオネル・メッシは、怒っている。米スポーツチャンネル『ESPN』によると、試合後にメッシは『Movistar』で「このような終わりは望んでいなかったし、予期していなかった。でも、今シーズンを反映している」と話した。

「安定せず、弱いチームだった。インテンシティーや意欲の点で負けた。簡単に得点されたんだ」

 メッシは「マドリーはやるべきことをやった。再開後に負けなかったのは彼らの功績だ。でも、僕たちも落としてはいけないポイントを落として彼らを助けてしまった」と反省を続けている。

「僕らは自己批判しなければいけない。まず選手だけど、クラブ全体もね。マドリーは(再開後に)全勝したけど、僕たちはバルセロナなんだ。すべての試合に勝つことを義務付けられている。相手ではなく、自分たちのことを見なければいけない」

 リーグ王者の称号を失ったバルセロナは、8月のチャンピオンズ・リーグ(CL)で雪辱を目指す。ラウンド・オブ・16第1レグは、敵地でナポリと1-1で引き分けた。ホームでの第2レグで8強に駒を進め、一発勝負となる「ファイナル8」で5年ぶりの欧州制覇を狙う。

 だが、メッシは「以前も言ったけど、このプレーを続けていたら、CLで優勝するのは難しい。リーガで優勝できなかったのだから明らかだ」と、厳しい見解を続けた。

「僕たちは多くを変えなければいけない。そうじゃなければ、ナポリ戦でも負けるからだ。少しの時間で切り替えて、CLのことを考えなければいけない。ゼロからのスタートになる」

 2018年のローマ、2019年のリバプールと、バルセロナは近年のCLで大逆転負けを経験してきた。メッシは「今季のことでファンが怒るのは当然だ。僕らも怒っている」と、"猶予"はないと強調した。

「ローマやリバプール(CLでの逆転敗退)があって、ファンがそう感じるのは普通のことだ。彼らは我慢できなくなっているんだよ。僕らが彼らに何も与えられていないからだ」

 大エースの強烈な批判を、クラブ首脳陣とテクニカルスタッフ、そしてチームメートたちはどのように受け止めただろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

次ページ【動画】メッシのゴールもむなしく、バルサがまさかの敗北。オサスナ戦のハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事