10連勝のマドリーが3シーズンぶり34回目のラ・リーガ制覇!ジダン監督の巧みな手腕と既存戦力の奮闘がタイトル奪還に導く

2020年07月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルベルデやメンディなど若手を大胆に起用

史上最多34回目のリーガ制覇を達成したマドリー。(C) Getty Images

 現地時間7月16日に開催されたラ・リーガ第37節で、首位のレアル・マドリーはホームで5位のビジャレアルと対戦。カリム・ベンゼマの2ゴールで2-1と勝利し、1節を残して、2016-2017シーズン以来3年ぶり、リーグ最多34回の優勝を決めた。

 開幕3試合で1勝と序盤はややもたついたものの、その後は手堅く勝星を積み重ね、最大のライバルであるバルセロナとの熾烈な首位争いを展開。中断前の3試合で2敗と失速したが、再開後に怒涛の10連勝と勝負強さを発揮し、宿敵を突き放した。

 補強の目玉だったエデン・アザールが故障で15試合しかピッチに立てず、期待のルカ・ヨビッチも鳴かず飛ばずのなか、光ったのが既存戦力の奮闘だ。とりわけ、DFセルヒオ・ラモスとFWベンゼマの攻守の要は、年間を通してチームを牽引した。
 
 二次政権の実質1年目となったジネディーヌ・ジダン監督の手腕も見逃せない。ルカ・モドリッチに代わるインサイドハーフのレギュラーに抜擢したフェデリコ・バルベルデ、新加入の左SBフェルラン・メンディ、ヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴのブラジル代表アタッカーコンビなど、若手を大胆に起用しながらも、ベテラン陣のモチベーションも維持。ガレス・ベイルやハメス・ロドリゲスという不満分子を抱えながらも、巧みにチームをまとめ上げた。

 個の能力任せにするのでなく、とりわけ守備面ではチーム戦術を徹底させ、37試合でリーグ最少の23失点という堅守を構築。バルサの攻撃陣を連続完封したクラシコは、今シーズンのマドリーを象徴する試合と言えるだろう。

 そのバルサから3年ぶりにリーグタイトルを奪還したマドリー。個の能力に優れたスター選手たちが結束すれば、これほど強いチームはないーー。ゴタゴタが続いた宿敵との違いを見せつけた、19-20シーズンだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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