「留まるのが得策だ」鎌田大地の契約延長難航の一報に…フランクフルト紙記者が“残留”を提言

2020年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

契約延長の打診を受けているようだが…

現地でも契約延長の進捗が注目されている鎌田。 (C)Getty Images

  ブンデスリーガのフランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地は、クラブと2021年6月までの契約を結んでいる。

 2019-20シーズンは8月にヨーロッパリーグ(ラウンド・オブ16第2レグのバーゼル戦)を残しているものの、リーグ戦はすでに終了。鎌田は公式戦47試合に出場し、10ゴール・9アシストをマークした。チームを率いるアディ・ヒュッター監督は、「今シーズン、最も注目すべきプレーヤーだった」と賛辞を贈っている。

 そんななか、現地ではフランクフルト側が契約延長を打診したことに対して、鎌田サイドとの交渉がうまく進んでいないという報道が流れた。現地紙『BILD』は、代理人を務めるロベルト佃氏がオファー内容に納得していないと報じている。

 この一連の報道に対して、フランクフルト紙『Frankfurter Rundschau』は「残留させるためには両者の努力が必要だろう」と見解を伝えている。

「フレディ・ボビッチSDが7月にはこの(契約延長)問題を終わらせることができるはず、と自信を見せていたにもかかわらず、現在まで交渉はうまくいっていないようだ。どうやら、契約を延長するための資金を捻出するには、監督を売却しなければならない状況のようだ。

 新型コロナの影響で移籍市場は低迷しており、クラブは財政的にひっ迫している。現時点のままであれば、求められる条件を満たす体力はないだろう。代理人はほかのオプションを視野に入れたことは確かだ」

 この記事を担当したインゴ・デュストワルツ記者は、契約延長が難航していることを認めたうえで、残留を強く薦める一文を残している。

「カマダのもう一人の代理人であるトーマス・クロート氏は残留の意向が強く、クラブとの調整に入る準備はあるようだ。それにまだ彼は、1部のレベルで1シーズンを終えただけ。この実績を確かなものにするため、(父親のような友人である長谷部誠とともに)留まっておくのが得策だろう。もちろん、一定の退団条項や、その後の加入について特別な項目を契約書に盛り込むことはまだ可能な段階にある」

 契約延長交渉がまとまらなければ、来夏にはフリーとなってしまうため、クラブが今夏中に売りに出す可能性もある。残留か、移籍か。23歳の去就に、現地でも注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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