本来は3枚替えのつもりだったが… コロナ禍の選手起用で一石を投じる采配に!?
アウェーでの3連戦目となっていた札幌。ミシャ監督は後半開始に4枚替えという決断をした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ4節]湘南0-0札幌/7月12日(日)/BMWス
互いに死力を尽くした攻防を見せたものの、スコアレスドローに終わった一戦。ともにポスト直撃のシュートや迫力のあるゴール前のシーンを生み出すなど、0-0とはいえ両者の持ち味が生きた好ゲームとなった。終盤はホームの湘南が一方的に押し込むも、アウェー3連戦で足の止まった札幌も必死の守りで跳ね返す攻防は見応えがあった。
そんな試合の後半開始直前に驚きの采配が見られた。札幌の"ミシャ"ことペトロヴィッチ監督が、一気に"4枚替え"の選手交代を行なったのだ。11日の大分対神戸戦では、神戸のトルステン・フィンク監督が75分に4枚替えをしているが、ハーフタイムで4人もの選手を一度に変える采配は5人交代枠が採用されてから初めてのことだ。
湘南の浮嶋敏監督も「札幌が連戦の疲れで走れていなかったので、(ハーフタイムで)3枚くらい替えてくるのは予想していた」というものの、「4人替えてくるのはサッカー経験上初めてのことだった」と、さすがに意表を突かれたようだった。
この交代策についてミシャ監督は「ハーフタイムで疲労がある選手は替えようと試合前から考えていた」と語る。ハーフタイムでの交代策は、ゲームプランとしてあらかじめ考えられていた。しかし、「本来は3枚替えを考えていた」ところ、さらにチャナティップも太腿の張りを訴えるなど、選手たちに想定外の疲労度があり、やむなく"4枚替え"となったのが真相のようだ。
互いに死力を尽くした攻防を見せたものの、スコアレスドローに終わった一戦。ともにポスト直撃のシュートや迫力のあるゴール前のシーンを生み出すなど、0-0とはいえ両者の持ち味が生きた好ゲームとなった。終盤はホームの湘南が一方的に押し込むも、アウェー3連戦で足の止まった札幌も必死の守りで跳ね返す攻防は見応えがあった。
そんな試合の後半開始直前に驚きの采配が見られた。札幌の"ミシャ"ことペトロヴィッチ監督が、一気に"4枚替え"の選手交代を行なったのだ。11日の大分対神戸戦では、神戸のトルステン・フィンク監督が75分に4枚替えをしているが、ハーフタイムで4人もの選手を一度に変える采配は5人交代枠が採用されてから初めてのことだ。
湘南の浮嶋敏監督も「札幌が連戦の疲れで走れていなかったので、(ハーフタイムで)3枚くらい替えてくるのは予想していた」というものの、「4人替えてくるのはサッカー経験上初めてのことだった」と、さすがに意表を突かれたようだった。
この交代策についてミシャ監督は「ハーフタイムで疲労がある選手は替えようと試合前から考えていた」と語る。ハーフタイムでの交代策は、ゲームプランとしてあらかじめ考えられていた。しかし、「本来は3枚替えを考えていた」ところ、さらにチャナティップも太腿の張りを訴えるなど、選手たちに想定外の疲労度があり、やむなく"4枚替え"となったのが真相のようだ。
再開からアウェーでの4連戦が決まっていた札幌は、再開初戦(横浜FC戦/2-1で勝利)の約2週間前から千葉県内での事前キャンプを張り、リスタートに備えてきた。それでも、7月4日の再開からいきなり中3日での連戦、梅雨の蒸し暑さもあるなかでは、コンディション調整の難しさは想像に難くない。前節の鹿島戦(2-0で勝利)では、開始7分で先制点を奪った鈴木武蔵が24分にカウンターに出る際のスプリントで太腿裏に違和感を覚え、そのまま交代を余儀なくされた。
「やはり1週間に3試合目というなかでは、交代枠を最大限に活かす戦いが必要だと思っていた」と明かしたミシャ監督。最終的には78分にジェイに代えてキム・ミンテを投入して5人の交代枠をいっぱいに使った。
シーズンはまだ4試合が終わったばかりで、選手たちは今後怒涛の勢いで試合をこなさなくてはならない。選手が壊れる前にしっかりと休ませ、マネジメントするのも監督の仕事。敵将も「サッカー経験で初めて」と語った"ハーフタイムでの4枚替え"の奇策は勝利という結果にはつながらなかったが、コロナ禍のシーズンにおける選手起用に一石を投じる采配になるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【J1第4節PHOTO】湘南0-0札幌|両チーム決定機迎えるも…一進一退の攻防戦はスコアレスドロー!