【名古屋】「完璧とは言いたくないが…」指揮官もC大阪に2-0完勝で充実感!“マッシモ流”浸透で躍進の気配

2020年07月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゲームへの入りは慎重すぎるくらいでも良い」

「理想的な展開」と手応えを口にしたフィッカデンティ監督。写真:徳原隆元

[J1リーグ4節]C大阪0-2名古屋/7月12日/ヤンマースタジアム長居

 名古屋グランパスは、唯一開幕から3連勝中だったセレッソ大阪の本拠地に乗り込み、2-0と完勝。今季リーグ戦初の完封勝利を収めた。

 前半立ち上がりこそ苦しんだものの、38分にCKから先制点を奪う(記録はオウンゴール)。ハーフタイムから61分までに4枚の選手交代を行なったC大阪の出鼻を挫くように、稲垣祥のボール奪取から阿部浩之が持ち込みミドルシュートを決めた。その後もパワープレーやロングスローなどを繰り出してきたC大阪の出方に上手く対処し、無失点に抑えた。

 試合後の取材に応じたマッシモ・フィッカデンティ監督は、「最初の10分くらいはペースを掴めなかったが、その後は我々の狙い通りの展開となった。完璧とは言いたくないが、理想的な展開になった」と充実感を滲ませた。
 
 立ち上がりの苦しんだ時間帯についても、「強いチームとの対戦だったので、ゲームへの入りは慎重すぎるくらいでも良い。攻め込まれる時間がしばらく続いたものの、危険なシーンは作られていなっかった。しっかりとバランスを崩さずに受け、相手のやりたいことに対応し、自分たちの良さを出せていくそんな想定通りの展開に持ち込むことができた」と語る。

 活動再開後に新型コロナウイルスの陽性者も出て、他チームよりも準備期間が少ない中でも、チームには着実に"マッシモ流"が浸透しているようだ。

 今季全ての公式戦でフル出場を続けているCBの中谷進之介も「最初の5分は全く対応できていなかった。ただ、次第に相手の狙いも分かってきて、ピッチ上で対応できた」として、「前からプレスに行けない時でも、自陣で落ち着いて守備ができるようになっている」と手堅い守備をベースに、インテンシティの高さ、縦へのスピードを活かした戦い方への理解が深まってきているという。

 ベースとなる守備に安定感が出てきた名古屋。躍進への土台は固まったか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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