J１リーグは７月11日、第４節の２試合を開催した。昭和電工ドーム大分で、制限付きながら観客を入れて行なわれた、大分トリニータ対ヴィッセル神戸の一戦は、１ー１の引き分けに終わった。

　前節から両チームそれぞれ６選手が入れ替わって布陣した。ホームの大分は３-４-２-１のシステムで、刀根亮輔と島川俊郎が今季初のスタメンを飾った。

　一方の神戸は４-１-２-３と前節の布陣をそのままに、起用選手を大きく入れ替えて臨む。イニエスタやサンペールは温存し、ベンチ外に。アンカーには山口蛍が入り、インサイドの２枚は安井拓也と郷家友太が務める。またCBには新加入の菊池流帆が入り、J１デビューとなった。

　試合は開始直後の１分もたたないうちに、アウェーの神戸が先制に成功する。キックオフのボールから、最後はペナルティエリア手前中央から安井がシュートを放つものの、これはDFにブロックされる。しかし、ディフレクトしたボールの落下地点にいち早く走り込んだ古橋が、ダイレクトで左足のハーフボレーを叩き込み、開始20秒ほどでネットを揺らし、１－０と神戸がリードする。
 

　神戸にボールを握られ、苦しい展開が続く大分だったが、効果的なカウンターや、前線からのプレスで次第にペースを掴む。すると29分、ボール奪取から縦に展開すると、右サイドで三平が空中戦で身体を張る。副審がファウルの旗を上げていたものの、主審が流すと、知念がボールを拾い右サイドに展開。走り込んできたCBの岩田智輝がペナルティエリアに侵入し、GKとの１対１を落ち着いて決め、１－１の同点に追いつき、前半を折り返す。

　ハーフタイムでの選手交代はなかったものの、ここ２試合を交代出場選手の得点で勝利している大分の片野坂知宏監督が動く。56分に三平和司に代え渡大生を送り出す。直後に香川勇気が相手DFと接触し流血、続行不能となったトラブルもあり、65分に３枚の交代カードを切る。

　対する神戸のトルステン・フィンク監督も75分に、前節決勝ゴールを決めているドウグラスなど４枚同時交代を敢行した。

　両チームとも死力を尽くすものの、スコアはそのまま１-１のドロー決着となった。

　次節は７月18日に、大分は敵地でガンバ大阪と対戦し、神戸はホームに清水エスパルスを迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J１第４節PHOTO】大分1－1神戸｜前節からそれぞれ６人のスタメンを入れ替えた大分と神戸は、１－１の引き分けに終わる