「物乞いをして生活していた」元マンU戦士の衝撃告白! 幼少期に一体何が!? 「ネズミがいる部屋で…」

2020年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「空腹だけはどうしても耐えられなかった」

ユナイテッドの黄金期を支えた韋駄天ナニが、自らの幼少期を振り返った。 (C) Getty Images

 衝撃的な生い立ちが明らかになった。

 壮絶な人生を自ら告白したのは、ポルトガル代表FWのナニだ。かつて名将アレックス・ファーガソンの率いたマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、4度のプレミアリーグ制覇に貢献した韋駄天である。

 今やポルトガルを代表するスターとなったナニだが、幼少期は決して裕福ではない家庭で育ち、時には路上で物乞いもしていたというのだ。アスリート専門メディア『Players’ Tribune』のインタビューで明かしている。

「小さい頃の僕らは1つのベットルームに母と8人の兄弟たちと一緒に暮らしていた。床下にはネズミやトカゲがいるような部屋だ。そこで食べ物がないなか、僕らは日々の生活のために戦っていた」

 7歳の時に父親が「カーボベルデ(ナニの祖国)へ行く」と言って財産を持ち逃げした後、リスボン郊外で母親と兄弟たちと暮らしていたというナニは、「盗みとかは日常茶飯事で、人が殺されたっていう噂も流れていたけど、母のおかげであらゆることに耐えた。でも、空腹だけはどうしても耐えられなかった」と打ち明けた。

「想像してみてほしい。口が乾き、胃が悲鳴を上げ、身体中が痛く、皮膚に何かが食い込んでいる状態をね。当時の僕らは本当にそんな状態になっていた。だから、僕らは何とか解決策を見出そうとした。創造することは空腹の唯一良い点だったかもしれない。

 ある日、父親代わりだった兄のパウロ・ロベルトが、『リスボンの栄えたところに行って、食べ物を恵んでもらおう』とアイデアを出してくれた。そこから僕は、物乞いをして生活するようになった。当時は10歳だったから本当に意味が分からなかったけど、兄の判断は正しかった。街の人が僕らにビスケットやスープを分けてくれたんだ。本当に感動した」

 時には、ストリートサッカーをしていて、ピザ屋の店員から焼きたてのピザをご馳走になったこともあったというナニ。彼は、当時の生活をこうまとめている。

「本当の飢えを知らない人々は、僕が大袈裟に言っていると思うかもしれないけど、僕は真実を話しているんだ。あの時のピザはめちゃくちゃ美味かったし、今も忘れることができない味だ」

 33歳のいまもなおMLSのオーランド・シティの大黒柱として活躍するナニ。幼少期の壮絶な体験は、彼の人生観にも小さくない影響を与えたに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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