【横浜FCの最新序列】相性抜群の若き2トップ!俊輔、レアンドロ、松井らを擁す中盤は多士済々

2020年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

3年連続チーム得点王のイバや元日本代表FWが2トップのポジションを狙う

横浜FCの最新序列。
特=特別指定選手

【FW】
 2トップにしたことで持ち味を発揮できる選手が増えた。いまスタメンを組んでいる一美和成と斉藤光毅のコンビは相性抜群。ポストプレーを得意とし、ボールを収められる9番と鋭いドリブルでボールを運び、相手を切り裂ける23番は互いを意識し合ってプレーできている。再開2試合でそれぞれがJ1初ゴールを決めたことも明るい兆しだ。

 この若き2トップに対して、3年連続チーム得点王であるイバ、献身性と泥臭さが持ち味の皆川佑介、生粋のFW気質で2トップが似合う草野佑己がどのように食い込んでいくか。いまのサッカーを成立させるためにはポゼッションに関わることと前線からプレスに行くことも求められるためFWには柔軟性が必要だ。もちろん、三浦知良の存在を忘れてはならない。

【MF】
 新システムの骨格を担う中盤のポジションは顔ぶれが豊富。リーグ再開後は佐藤謙介、瀬古樹、松浦拓弥の3人がファーストセットを務めるが、下平隆宏監督のサッカーをよく知る手塚康平、昨季ブレイクを果たした齋藤功佑に加え、中村俊輔とレアンドロ・ドミンゲスの2人の"王様"や松井大輔が控える。色々な組み合わせを考えることができ、対戦相手との嚙み合わせによっても様々な形に対応できそうだ。

 また、ウイングバックは「SB系とウインガー系のタイプの選手」(下平監督)がおり、いまは前者の選手たちがスタメンを掴んでいる。ただ、昨季の昇格の立役者でありスピード自慢の中山克広と松尾佑介がこのまま黙っているわけがない。彼らの守備に計算が立てばより攻撃的な布陣も考えられる。

【DF】
 中断期間中に新システムにトライしたことで4バックから3バックに変更。CBタイプの選手が重宝されることとなった。リーグ再開後から3バックを張る星キョーワァン、田代真一、小林友希の3人は互いに呼吸が取れており安定感を見せる。最終ラインからボールをつないでいくという点に関しても習得中の星、昨季からこのサッカーを知る田代、元々、足もとの技術に定評のある小林とそれぞれが持ち味を発揮し、ビルドアップを円滑に進める。

 この3人に現在は戦列を離れている昨季のレギュラー、伊野波雅彦とカルフィン・ヨン・ア・ピンがどう絡んでいくか注目だ。ただ、下平隆宏監督は「3バックと4バックの併用」も考えており、4バック時にはまた大きく顔ぶれが変わるかもしれない。

【GK】
 開幕スタメンを掴んだ六反勇治が中断明けもゴールを守り、ポジション争いを大きくリード。特にGKながらもボールをつなぐというスタイルに意欲的に取り組んでおり、指揮官もその姿勢を高く評価する。セーブのほうでも1試合に数回はチームを救うことがあり、大きな声を響かせて味方を鼓舞するコーチングでもチームを支える。新システムでのサッカーにトライするうえで隠れたキーマンとなるかもしれない。

 また、セカンドGKは、開幕戦こそ南雄太が務めたが中断明けは竹重安希彦がベンチ入り。現在は4番手と見られる市川暉記も含めたここの争いも気になるところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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