クロップが拍手を送った南野拓実のプレーとは? リバプールは余裕の快勝でプレミア史上最速の30勝!

2020年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

サラーの2ゴールで退ける

出場時間こそ短かったが、南野はアグレッシブなプレーで決定機を演出した。 (C) Getty Images

 現地時間7月5日、プレミアリーグ第34節が開催され、リバプールが敵地で15位のブライトンと対戦した。

 史上最多勝点記録を目指す意味でも負けられない戦いの続くリバプールが、ロバートソンに代わってアカデミー育ちのN・ウィリアムズをスタメンで抜擢するなど、前節のアストン・ビラ戦に続いて先発を入れ替えたこの試合。注目された南野拓実だったが、4試合連続ベンチスタートとなった。

 試合は開始早々から"王者"が持ち味のゲーゲンプレスを存分に披露してリードを奪う。まずは6分、敵陣深くで、相手のトラップミスをカットしたケイタのラストパスをサラーが決めて先制に成功する。

 さらに2分後には、再び猛烈なプレスから敵陣でボールを奪ったリバプールは、敵バイタルエリアでサラーの落としを受けたヘンダーソンが狙いすましたミドルシュートをゴール左下隅へ突き刺して、2点を先行したのだ。
 
 早々に差を広げたアウェーチームは、なおも危なげなく試合を進行していたものの、45分にカウンターから失点。2-1と詰め寄られて緊張感の漂うなかで前半を終えた。

 迎えた後半の立ち上がり、勝点獲得を目指して攻勢に出るブライトンに対して、やや受け身となったリバプールだったが、60分にマネとファビーニョを投入してからは、再び落ち着きを取り戻す。

 中盤で激しい肉弾戦を演じ合った両チームの攻防戦が続くなかで、次点を奪ったのは、アウェーチームだった。76分、右CKからロバートソンが蹴った絶妙なボールをニアサイドで合わせたサラーがヘディングシュートをねじ込んだ。

 エジプト代表FWの今シーズン19点目で差を広げたレッズ。そのなかで87分に南野に出番が訪れる。87分にフィルミーノに代わって送り出された。

 期待された日本代表FWは、チームがリードした状況下で献身的にプレー。そして試合終了間際のアディショナルタイム5分には、エリア内でミルナーの鋭い縦パスを引き出すと、相手DFダンクのマークを引きはがして決定機を創出。シュートまでは持ち込めなかったものの、この一連のプレーにはクロップ監督も賛辞の拍手を送った。

 その後、残り時間を危なげなく消化したリバプールは、結局、3-1で勝利。34試合で30勝に到達して、マンチェスター・シティ(35)の持っていたプレミアリーグ史上最速記録を塗り替えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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