「俺が最初からいればミランは優勝できた」イブラ節が炸裂! 去就に関しては…

2020年07月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ゴールにアシストにと活躍する。

ユベントス戦で1ゴール・1アシストの活躍を見せたイブラヒモビッチ。(C)Getty Images

 現地時間7月7日のセリエA31節で、ミランがユベントスに4-2の大逆転勝利。その立役者の1人なったのが、ズラタン・イブラヒモビッチだ。
 
 0-2で迎えた62分にPKでゴールを決めると、66分には見事なダイレクトパスでフランク・ケシエの同点弾をアシスト。故障明けだったためこれをラストプレーに交代したが、ミランは67分にラファエウ・レオン、80分にアンテ・レビッチが得点を挙げて、大逆転で勝利を収めた。
 
 ミランがユベントスに勝利するのは2016年10月以来、さらにミランがユベントスから4ゴールを奪うのは1989年3月以来だ。試合後、『DAZN ITALIA』のインタビューでイブラヒモビッチも饒舌だった。「ベンチに下がってからはまるで監督のように指示を出していましたね」と問われると、こう語った。
 
「俺はミランの会長であり、監督であり、選手なんだ。選手としての給料しかもらってないけどな(笑)」
 
 この試合を終えてもユベントスは勝点75で首位、ミランは勝点49で暫定5位と圧倒的な差が開いている。しかし、シーズン途中の今年1月にイブラヒモビッチが約7年半ぶりに復帰して以降のミランは、8勝3分け2敗とコンスタントに勝点を稼いでいるのも事実。それについて本人はこう語っている。
 
「俺は38歳だ。それは秘密でもなんでもない。もちろん20歳の頃のようなプレーはできない。でも、年齢なんて数字にすぎない。知性があって良いトレーニングができれば、良いプレーができる。俺はミランを助けたいんだ。俺がシーズンの最初からいれば、ミランは幸せだっただろうね。スクデット(セリエA優勝)を獲れたはずだ」
 
 しかし、来シーズンのミランはステーファノ・ピオーリ監督を解任し、ラルフ・ラングニック(現レッドブル・グループ統括ディレクター)を監督兼強化担当者として招聘することが濃厚。これでチームはヤングタレント中心に変わると見られており、今シーズンいっぱいで契約が切れる38歳のイブラヒモビッチもチームを去るのではないかと言われている。その去就については、次のようにコメントした。
 
「どうなるか見てみよう。まだ1か月も楽しみにあるけど(セリエA最終節は8月2日)、俺にも制御不能なことがミランで起ころうとしている。ミラニスタには申し訳ないが、もう俺のプレーを生で観てもらえないかもしれない。今日も満員のスタジアムでファンと一緒に楽しみたかった」
 
 イブラヒモビッチはミラン退団となれば、共同オーナーを務める母国スウェーデンのハンマルビー、もしくは仲の良いシニシャ・ミハイロビッチが監督を務めるボローニャに新天地を求めるとも言われている。38歳ながらワールドクラスの輝きを放つストライカーの去就に、注目集まる。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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