【鹿島】「3割か4割しか出せなかった」川崎戦。遠藤康が感じる今できていること

2020年07月06日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「CBにはすごく高い要求をしている」

川崎戦は途中出場の遠藤。巧みなポジショニングと質の高い配給で攻撃に勢いをもたらす働きを見せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎との再開初戦は1-2の敗戦。7月6日の練習後、オンライン取材に応じた遠藤康は試合を振り返り、「今までやってきたことの3割か4割しか出せなかったと思う」と話した。

 ザーゴ新監督の下、今季は自分たちでアクションを起こす能動的なサッカーにトライしているが、ここまで公式戦4連敗と結果を出せていない。そうした状況のなか、川崎戦で表現できていた"3割、4割"について訊けば、遠藤は次のように答えた。

「CBですね。監督もCBだったし、CBにはすごく高い要求をしていると思います。川崎戦のワン(犬飼智也)とマチ(町田浩樹)に関しては、去年のワンとマチではないのかな、と。特に守備の部分ですね。ただ、CBとかボランチとか、組み立ての部分でやろうとしていることが、少なからずできていたと思っています」

 着実にチームの骨格は固まりつつある。残りの6割、7割を埋める作業を続けながら、勝利も求めなければならない。次の札幌戦に向けて、遠藤は「なにがなんでも勝ちたい」と切望するが、また別の想いもある。

「もちろん勝つのが一番大事だけど、それにとらわれてしまうと、去年とかのサッカーになってしまう。それはやってはいけないと僕は思っている。そういう意味で今は難しいけど、求められていることをしっかりやれれば勝つんだよっていう自信を、チーム全体で持つことが大事かなと思います」

 信念を曲げずに、我慢強く自分たちのサッカーを貫いたうえで掴んだ勝利が、チームの進化を加速させる。Jリーグでは今季初のホームゲームとなる札幌戦で、ひとつの成功体験を掴みたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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