磐田、岡山と1-1の痛み分け…上原力也の直接FK弾で追いつくも1人少ない相手を崩し切れず

2020年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

小川航基を倒し、岡山のCB田中裕介が68分に退場

ファウルを誘った小川(右)と、直接FKを決めた上原(中)。写真:滝川敏之

 6月28日に再開を迎えたJ2リーグは7月5日、第3節の3試合が各地で開催された。ヤマハスタジアムでは、ジュビロ磐田とファジアーノ岡山の一戦が、リモートマッチで行なわれ、1-1の引き分けとなった。

 再開初戦では京都サンガF.C.に0-2と完封負けを喫したホーム磐田は、スタメン2名を変更。DF大武峻に代えDF石田崚真が、MF宮崎智彦に代えMF山田大記が先発となった。

 対する岡山は、レノファ山口と2-2の撃ち合いとなった前節から1名を変更。徳元悠平に代わって右サイドバックに椋原健太が起用された。ともに強力な2トップを擁する4-4-2のシステム同士の対戦となった。

 無観客ながら、リモート応援で大きな歓声が響き渡り、映像ではコロナ前と変わらぬ様子で始まった試合は、ホームの磐田が攻勢に出るものの、前線からのプレスを上手くかわした岡山が13分に先制に成功する。

 右SBの椋原がオーバーラップし、敵陣深くから右足で鋭いクロスを供給。ニアの白井永地がスルーすると、フリーの清水慎太郎がゴール正面でこれを受ける。ワントラップして右足で狙い澄ましたシュートを放つと、これがゴール右のネットを揺らし岡山が待望の先制。清水は再開後2試合連発となった。
 

 失点後もボールを握る展開が続く磐田だったが、時折見せる岡山のカウンターに苦しむ。40分には相手GKのロングフィードから清水、イ・ヨンジェとFWの連係でシュートに持ち込まれるものの、GK八田直樹の好セーブでこれを凌ぐ。

 後半に入っても同様の展開が続くなか、磐田が絶好機を迎える。中盤からのスルーパスに抜け出した小川航基がCB田中裕介に倒されペナルティアーク付近でフリーキックを獲得。得点機を阻止したとして田中にはレッドカードが提示され退場となった。

 このFKにはキッカーに4人が並び、走り出した小川がまたぎ、上原力也が右足で狙い澄ましたシュートを放つと、弧を描いたボールはクロスバーをかすめネットを揺らした。

 このゴールで70分に同点に追いついた磐田は一人少ない岡山を攻め立てる。78分には小川の突破から松本昌也、ルキアンが立て続けにシュートを放つが、身体を張った守備でGKのポープ・ウィリアムスにセーブされる。さらに交代出場のルリーニャにもファーストタッチでチャンスが訪れるものの、これを決め切れない。

 アディショナルタイムまで攻め続けた磐田だったが、岡山の守備を崩し切れず、1-1の引き分けのまま試合終了の笛を迎えた。

 次節の磐田は、7月11日にホームにレノファ山口FCを迎え、岡山は7月10日にホームでギラヴァンツ北九州と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J2第3節PHOTO】磐田1-1岡山|磐田は10人の岡山を崩し切れず、1-1のドロー

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