「3人の時よりも…」C大阪、スペイン人智将が夏場の総力戦と“5人交代枠”の影響に言及

2020年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

メンタル的に最も厳しかったのは…

オンラインでの囲み取材に応じたロティーナ監督。大阪ダービーへ向けて決意を語った。写真:徳原隆元

 セレッソ大阪のロティーナ監督が7月3日、メディア向けのオンライン取材を行ない、翌日のJ1再開戦、ガンバ大阪戦に向けた意気込みなどを語った。

 約4か月の中断を経て再開されるJ1リーグ。ようやく始まるリーグ戦についてスペイン人指揮官は次のように述べた。
「とても長い4か月だった。全員がこの日を待ちわびていたと思う。サッカーで一番美しいのは試合だ。もちろん、観客の皆さんの前でプレーするのが一番良いのだが、今回はそういうわけにはいかない。それは他のチームも同じ。練習試合もあまりこなせなかったので、どういう試合になるのかが読みづらいところもある。期待と同時にどうなるか分からないという気持ちもある」

 長期の自粛期間を経ての活動再開、そしてシーズン再開となったが、コンディションそのものに関しては「かなりいい状態で臨めると思っている」と語った。しかし一方で、「試合がないなかで練習だけずっとやっていく状況だった期間は一番難しかったかもしれない」と活動再開から、リーグ再開の明確な時期が知らされるまでの間は、メンタル的にも厳しかったことを明かした。

 また今季は、長期の中断による影響で過密日程を余儀なくされ、選手の負担を軽減するため「5人交代枠」の新たなレギュレーションが設けられた。戦略家として誉れ高いロティーナ監督は、次のように持論を述べている。

「常に交代枠で得をするチーム、損をするチームというのはないと思う。ある試合ではメリットを得て、ある試合ではデメリットになったりする。それはすべてのチームが同じ条件だと思っている。5人の交代に関しては、3人の時よりもシステムや戦い方はバリエーションが増えると思う」

 今後夏場の連戦となれば総力戦となることが考えられるが、「基本的には目の前の試合の状況が重要で、そこで結果を得るための交代をしていく」と語る。そのうえで、「幾つかの試合では次の試合のことを考えて交代枠を使うかもしれない」と選手の体力温存も含めた采配を示唆している。

 再開戦はガンバ大阪との大阪ダービーとなる。ライバルチームに対しては、「(開幕戦は)ガンバというチームのクオリティを言い表わすのに十分な結果だった。昨シーズンの王者に勝った。それで十分だと思う」と多くは語らなかったものの、警戒心を強めていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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