「優勝は難しくなった」バルサのピケが早くも白旗宣言?「マドリーが勝点を落とすとは…」

2020年06月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「もう自力じゃない」

セビージャ戦後のピケの発言が波紋を広げている。(C) Getty Images

 ポイントを落としたものの、宿敵が勝利しても、勝点で並ぶだけだ。それでも、バルセロナのジェラール・ピケは懸念を表わした。

 6月19日、バルセロナはラ・リーガ第30節でセビージャと敵地で0-0と引き分けた。シーズン再開から2連勝を飾っていたが、初めて勝点3を逃したかたちだ。中断前からのリーグ戦での連勝は3試合で止まった。

 21日にレアル・ソシエダと敵地で対戦するライバルのレアル・マドリーが勝利した場合、バルサは勝点65で"白い巨人"に並ばれる。

 直接対決で1分け1敗とマドリーを下回ることが、ピケを弱気にさせたのだろうか。米スポーツチャンネル『ESPN』によると、ピケは試合後に『Movistar』で「優勝は非常に難しくなると思う」と話した。

「もう自力じゃない。僕たちは全力を尽くす。でも(マドリーが)多くの勝点を落とすとは思わない」
 
 さらに、ピケは「ここ2節を見てきたけど、難しいだろう」と、状態の良いマドリーが勝利を積み重ねていくとの見解を続けている。

「マドリーがポイントを落とすのを見るのは難しい。そして、僕たちは(セビージャに勝つことが)できなかった。(再開してから)これで3試合だけど、(上位が)勝点を落とすのを見るのは難しい。でも、僕らはトライするよ」

まるで白旗を上げたかのようなピケの発言だが、キケ・セティエン監督は「今のフラストレーション(からくる発言)だ」と話している。

「今はポジティブな感覚じゃないかもしれない。だが、明日になれば彼は違う考えになると確信しているよ。マドリーが残り試合すべてに勝つとは思わない。大騒ぎすべきではないと思う。試合はたくさん残っており、どれも大変だ。我々がすべきは、改善点に集中することだよ」

 次節は23日、ホームにアスレティック・ビルバオを迎える。過密日程が続くなか、ピケは切り替えて白星奪還に集中できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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