バイエルンが前人未到のブンデス8連覇を達成! ブレーメンは大迫勇也の渾身ショットをノイアーに阻まれて…

2020年06月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

序盤は苦戦したバイエルンだったが…

大黒柱レバンドフスキのシーズン31点目でブレーメンを突き放したバイエルンが偉業を達成した。 (C) Getty Images

 現地時間6月16日、ブンデスリーガの第32節が開催され、大迫勇也が所属する18位のブレーメンは、首位のバイエルンと対戦した。

 勝てば前人未到の8連覇が決定するバイエルンを本拠地で迎え撃ったブレーメン。降格圏から脱するためにも負けられない一戦で、注目の大迫は5-4-1の最前線で先発起用された。

 残留の為にも負けられないブレーメンは、立ち上がりから絶対王者に押し込まれながらも、球際では激しい肉弾戦を披露。さらに機を見ては、鋭いカウンターからバイエルンゴールに迫るなど、アグレッシブなプレーを見せる。

 チームの勢いが増すなかで、大迫も自陣での守備に奔走しただけでなく、カウンターの起点となるポストプレーで献身的な働きを見せた。

 一方のバイエルンは徐々に攻勢を強め、敵陣でボールを回す時間を増やしていったが、眼前に立ちはだかる緑の壁を効果的に崩す術を見出せない。
 
 苦戦を余儀なくされたバイエルンだったが、43分にあっさりと均衡を破る。ボアテングが敵エリア内に走り込んでいたレバンドフスキに絶妙なロブパスを供給。これをポーランド代表FWが落ち着いたトラップから冷静にフィニッシュした。

 1-0とリードしたバイエルンは、後半の早々からポゼッション率を高めて主導権を握り、趨勢を定めようと攻勢を強める。一方のブレーメンは前半と同様に、確実なポストプレーを見せる大迫を起点としたカウンターから隙を伺ったが、王者の牙城を崩せずに時間を浪費する。

 次第に防戦一方となっていったホームチームは、疲労の色が濃くなっていき、後手に回るシーンが散見。バイエルンの猛攻を跳ね返せずに自陣で釘付けになったまま、時間を浪費していった。

 その後、79分にデイビスが退場となったことをきっかけに、反撃に転じたブレーメンは、89分に大迫が渾身のヘディングシュートを放ったが、相手守護神ノイアーの好守に阻まれて決めきれず……。手堅いゲーム運びを披露したアウェーチームは、1-0での逃げ切りに成功して快哉を叫んだ。

 盤石の形で3ポイントを積み上げたバイエルンは、2012-13シーズンから続くブンデスリーガ8連覇を達成。自分たちが持つ前人未到の歴史を塗り替えた。

 王者に粘りながらも力負けを喫したブレーメンは、自動降格圏の17位から抜け出せず。苦しい状況が続くこととなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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