「ハーフタイムにシャワー」「采配の犠牲に…」屈辱の途中交代となった香川真司を地元メディアはどう見た?

2020年06月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

積極的なプレーを見せるも…

献身的な動きを見せた香川だったが、前半のみでピッチを去ることになった。 (C) Mutsu FOTOGRAFIA

 現地時間6月13日に行なわれたラ・リーガ2部の再開マッチ(第32節)で、香川真司が所属する2位のサラゴサは、12位のアルコルコンにホームで1-3の完敗を喫した。

 3月8日に行なわれたマラガ戦以来となる一戦で、4-4-2の2トップの一角に入った香川は、積極的にボールサイドへとよって献身的に動いた。31分には敵エリア内で軽やかなヒールパスを見せ、得点にはならなかったものの、ルイス・スアレスの絶好機を演出した。

 前半にチーム最長となる5.7キロの走行距離をマークするなど、積極的なプレーを見せていた日本代表MFの姿は、しかし後半のピッチにはなかった。ハーフタイムにアレックス・ブランコとの交代を余儀なくされたのだ。

 再開戦で、満足のいく結果を残せなかった香川を地元メディアはどう見たのか。有力紙『Heraldo』は、次のように綴っている。
 
「ソロとの興味深いコンビネーションでカガワはチームを目覚めさせた。しかし、ビクトル・フェルナンデス(監督)は、ハーフタイムにカガワにシャワーを浴びせることにした。ブランコを入れて、より縦にスピーディーに行きたかったからだろう」

 戦術的な理由による交代については、スペイン全国紙『Marca』も同調している。マッチサマリーにおいて、「指揮官は相手の攻撃の起点をつぶすためにアレックス・ブランコを投入した」と綴ったうえで、「カガワはビクトルの采配の犠牲になった」と伝えている。

 一方で、運動量が豊富だったことに対するポジティブな評価もされている。地元紙『Sport Aragon』は、寸評採点において香川にチーム2位タイとなる「5」を付け、「この数か月の休みは彼には好影響だったようで、素晴らしい姿勢でピッチに戻ってきた」と讃えた。

 中断明けの11試合が今後の去就に大きな影響をもたらすとされたなかでの"初陣"で、いきなり屈辱の交代を強いられた香川は、ここから巻き返しを図れるか――。現地時間6月16日にルーゴと対戦する次節も注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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