【札幌】川崎相手に健在ぶりを示した小野、稲本 若手も台頭し熾烈なポジション争いへ!

2015年02月10日 サッカーダイジェスト編集部

「体力的にきついなかで強いチームにやりたいことができた」と稲本。

対 川崎戦(△1-1/45分×3本)のスタメン。得点者は小野。

 1月26日から沖縄県金武町で1次キャンプ中の札幌は、2月9日に川崎と今季初めての練習試合(45分×3本)に臨み、1-1で引き分けた。
 
 フォーメーションは、昨季の終盤と同様の「3-4-2-1」を採用。1本目で3バックの中央に入ったのは新加入の稲本潤一。高い位置で相手ボールをカットして攻撃につなげるなど、昨年までの古巣を相手に特長を活かしたプレーを見せた。
 
 中村憲剛の右クロスを起点に先制を許した10分後、小野伸二のパスを受けた荒野拓馬が右サイドを駆け上がる。ゴール前に折り返すと、ペナルティエリア近くで待ち構えた小野が右足で合わせてゴールネットを揺らした。「都倉がスルーしてくれると信じていた。キャンプに入って一番」と話す会心のゴールで同点に追いついた。
 
 2、3本目は両チームとも得点がなく、試合はドローで終了。稲本は「(キャンプの疲れがピークで)コンディションがきついなかで、フロンターレという強いチームを相手にやりたいことができた。1-1という結果を前向きに捉えたい」と手応えを語った。
 
 ここ2年はユースからの昇格が補強の中心だったが、今年は稲本をはじめ、岐阜のナザリト、東京VのニウドとJ2で実績を残した両外国人など即戦力が加わり、選手層は厚みを増した。
 
 昨年8月に就任したバルバリッチ監督は守備、攻撃ともに連動性の高いサッカーを志向する。沖縄キャンプは「1年間を戦える身体作り」を中心としたメニューで、18日からの熊本キャンプで戦術練習を本格化させる予定だ。
 
 U-22日本代表の荒野や、練習試合で惜しいシュートを放った中原彰吾らユース出身の若手も力を付けており、熊本では小野、稲本の79年組を筆頭に、中堅、若手、助っ人による激しいポジション争いが幕を開ける。
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