現地時間６月５日に開催されるセビージャ対ベティスの「アンダルシア・ダービー」を皮切りにリーグ再開を迎えるラ・リーガ。久々のリスタートに注目度が高まるなかで、日本代表MF久保建英が所属するマジョルカは、首位に立つバルセロナとの一戦に臨む。

　文字通りのビッグマッチ。それだけに降格圏の18位に沈むマジョルカで違いを生み出している久保へは、周囲からの注目が集まっている。

　そのサムライ戦士は、チーム内でも声価を高めているようだ。スペイン紙『El Espanol』の取材で、「タケは本当に成長した」と太鼓判を押したのは、コートジボワール人MFのラーゴ・ジュニオールだ。

　左サイドからの切り込みを得意とする攻撃の大黒柱は、久保について、「タケは序盤、僕たちのシステム、特にスペインのフットボールに適応するのに難しい時間を送った」と語ったうえで、こう続けた。
 

「彼はバルサの下部組織から一度、日本に帰ってしまった。あの騒動が少しばかり彼に犠牲を払わせてしまったと思う」

　ただ、ラーゴは、昨夏にレアル・マドリーの一員となり、レンタルでマジョルカへやってきた若武者の現況をポジティブに語っている。

「でも今となっては、タケは何の問題もなくレアル・マドリーで定位置も見つけられるレベルに達したと思う。クオリティーや試合でのインテリジェンス、緩急、その全てで彼は本当に成長した。それにあの年齢だよ。大きなメリットになるね」

　チームメイトからも絶賛された久保。はたして、日本の至宝は、この先、どのようなキャリアを歩むのか。まずは現地時間６月13日に開催されるバルセロナ戦でのパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部