「もう60日間も…」ロナウジーニョが語った“軟禁生活”の今。稀代の天才を支えたものとは?

2020年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

刑務所暮らしでロナウジーニョを支えたものは?

パラグアイで勾留されてしまったロナウジーニョが現在の心境を語った。 (C) REUTERS/AFLO

 かつてのアイドルが苦境のなかで暮らす現状に対して、本音を漏らした。元ブラジル代表MFのロナウジーニョである。

 ロナウジーニョが世間を賑わせる騒動に見舞われたのは、今年3月だ。イベントに参加するためにパラグアイで偽造パスポートを使用して入国したとして、兄のアシスとともに地元警察に電撃逮捕され、刑務所に勾留されたのだ。

 4月に計160万ドル(約1億7600万円)の保釈金が支払われて保釈されたものの、現在も刑務所から3キロ離れたダウンタウンにあるホテルで"軟禁"されているというロナウジーニョ。一体、今、彼はどのような心境で生活を送っているのか。

 スペイン紙『Marca』によれば、かつてのアイドルは、地元紙『Mundo Deportivo』のインタビューで現在の生活について、次のように語ったという。

「もう60日間もここで暮らしている。けど、このホテルは最高だよ。僕自身はとても落ち着いているし、従業員たちも本当に親切なんだ。サッカーも毎日のようにしているし、ジムもあるから何かしら身体は動かしている」
 

 ホテルで不自由なく生活できていることを明かしたロナウジーニョ。逮捕報道後にカルレス・プジョルやアンドレス・イニエスタ、サミュエル・エトーなどの元チームメイトたちからのメッセージについては、次のように語った。

「僕たちの関係は特別なんだ。バルサやブラジル代表での冒険は本当に美しいものだったからね。共に過ごした仲間からのメッセージはありがたい。彼らからの言葉は本当に僕にとって重要だったし、この嵐も乗り越えるための支えになった」

 そして、最後にロナウジーニョは、こうメッセージを残している。

「人生において難しい時期は何度もあった。今も決して簡単な時じゃない。だけど、サッカーをプレーするという喜びを忘れないようにしていた。それで人々をハッピーにできなかったときだけが悲しかった」

 サッカー史に残る数々の名シーンを創造してきたロナウジーニョ。彼はここからいかにして立ち上がるのか。誰からも愛されたクラッキの再起に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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