無観客試合でのバナーやフラッグの掲示は禁止へ。Jリーグ・村井チェアマン「クラブ独自で用意するものは対象外」

2020年06月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

PCR検査実施も改めて明言

バナー持ち込みについては何度も議論を重ねたと報告した村井チェアマン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは6月9日、第6回の実行委員会を開催。その後にオンライン上でメディアブリーフィングを行なった。

 今回の実行委員会では、これまで未定となっていた部分の多かったJリーグ再開に向けたガイドラインの詳細を議論。完成したものを今週12日を目処に発表することを説明。そのほか、PCR検査、無観客試合についても議論が行なわれた。

 村井満チェアマンは「J2再開、J3開幕の6月27日、J1再開の7月4日の日程から逆算し、6月20日ころには検査を実施する」と改めて全選手を対象としたPCR検査実施を明言。さらに、無観客試合については「準備をしたうえで、お客様をお招きできるようにしていきたい」と語った。

 Jリーグでは、大規模イベントにおける政府ガイドラインに沿って、観客を増やしていく方針。7月10日からは、スタジアムの50パーセントまでで最大5000人、8月1日からは人数制限を定めずにスタジアムの50パーセントの動員が可能となる。
 
 その一方で、この実行委員会で「3度にわたり、賛否を含めて議論」されたというのが、無観客のスタジアムへのバナーやフラッグの持ち込みだ。

 これには、「ファンサポーターの気持ちを大事にしつつ、健康も守らなければならない。預かって消毒が行き届くか、ファン・サポーターとスタッフの接触は良いのか」との観点から「気持ちは尊重しつつも、お客様からの持ち込みは行なわないことで合意した」と発表した。

 スタジアムごとの形状や状況も異なってくる。また、一部クラブでは段ボールパネルなど無観客用の応援グッズを販売している現状もある。そういった状況も考慮してか、「クラブ独自で用意するものなどは対象外」とし、個々の事情やクラブに判断を任せる認識を示した。

 今後、Jリーグは12日にガイドライン、15日に再開後の一部日程、詳細などを発表する予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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