『交代枠拡大の影響は?』ロティーナ監督が言及「システムの柔軟性も出てくる」

2020年06月08日 サッカーダイジェスト編集部

「気にしているのは夏場の体力的な部分」(豊川)

オンラインで取材に応じるロティーナ監督。チームの現状と今後の展望を語った。画像はスクリーンショット

 セレッソ大阪のロティーナ監督、松田陸、豊川雄太が6月8日、オンラインで複数メディアの取材に応じた。

 5月25日にトレーニングが再開し、ちょうど2週間が経過。グループ別メニューからスタートし、全体メニューへと徐々に段階を踏んできている。

 ロティーナ監督は「徐々に適応していっている状況。多少身体の違和感を持った選手は出てきているが、怪我人は出てきていない。そのへんは満足している」と話す。

 現在は対人接触ありのゲーム形式も行なわれているという。今年加入したFWの豊川雄太は「感覚を取り戻すのは大事なので、今ゲームをやれているのはすごくいい」と話し、レギュラーSBの松田陸も「自粛前からしたら今のコンディションは6~7割くらい。でもチームとして良い状態に持っていけている」と手応えを語る。

 また少しでもトップフォームに近づけるためにチームは今週末から練習試合を実施する予定だ。ロティーナ監督はその意図を話す。

「目的は(選手たちの)フォームを取り戻していくこと。またいくつか新しいことにもチャレンジしたいと思う。また、それ以外にチームの状態を確認することもできる。どういうところができているか、どこを改善しなければいけないかが明確に見えてくる。練習から得られる情報もあるが、それ以上に練習試合で見えるものはある」

 松田も「今までの感覚を取り戻すために、チームとして今までやってきたことをしっかりやる。あとは練習試合だとしても勝利にこだわっていきたい」と前向きだ。
 
 ただし懸念は再開後の過密スケジュール。最終節の日程は12月19日と決定し、それまでに残りの33節を消化しなければならない。そこにルヴァンカップなどその他のコンペティションも加わってくる。

 さらにコンディションが上がり切っていない再開当初は、暑さにも悩まされることになる。豊川が「ひとつ気にしているのは、夏場の体力的な部分。連戦が続くので、どれだけ回復できるか」と不安視するのも当然だ。

 未曽有の事態で、Jリーグは「選手交代枠を5名に拡大する」というルール変更を決定した。

 これについて、ロティーナ監督は「システムの柔軟性もより出てくる。そういう意味で新しい状況にある。ただすべてのチームにとってメリット・デメリットがある。この新しいルールに早く適応するのが、どのチームも重要になってくる。やはり選手層の厚いチームはまず恩恵を受ける。節を追うごとにどのチームがルールを利用できているかは見えてくると思う」とコメント。

 このスペイン人指揮官が言うように、交代枠の活用が今後のキーポイントになるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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