「相手の声が聞こえて…」「大バカ野郎さ」無観客のせいでPK失敗!? アウクスブルクFWが痛恨のミスを嘆く

2020年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

徹底された感染防止対策のせいで…

自らのPK失敗を嘆いたニーダーレヒナー。無観客という状況に惑わされてしまった。 (C) Getty Images

 やはりスタンドに誰もいないスタジアムでやることは、選手にとって小さくない影響を与えているようだ。

 新型コロナウイルスによる影響により、各国リーグが頭を悩ますなかで、先月15日にリーグを再開させたのが、ドイツのブンデスリーガだ。

 再開したと言っても、以前のような形で行なえているわけではない。入場できる選手やクラブスタッフ、メディア関係者の数を制限。そして何より無観客で試合を進行しており、徹底した感染防止対策を敷いている。

 だが、無観客という慣れない状況に苦労する選手もいるようだ。現地時間6月7日に行なわれたブンデスリーガ第30節のケルン戦に出場したアウクスブルクのフロリアン・ニーダーレヒナーもその一人だ。

 1-1で終わったこの試合で、27分にPKのチャンスを迎えたドイツ人FWは、左方向へ蹴ったシュートを相手守護神ティモ・ホルンにセーブされて失敗していた。
 
 今シーズンに11ゴールをマークしているゴールゲッターは、無観客がPK失敗に繋がったと嘆いた。

「僕はPKキッカーとしては一番やってはいけないミスを犯した。無観客というクレイジーな状況によってね」

 ニーダーレヒナーによれば、キックの際にケルンの選手たちが「右に蹴るぞ」とホルンに話しかけた言葉が聞こえてしまったことが影響したという。

「本当は右に蹴るはずだった。でも、相手の声が聞こえて蹴り方を変えたんだ。この状況にかなり影響を受けてしまったんだ。自分はヒーローになることもあるが、今日は大バカ野郎さ。90分間ずっとうちのほうがいいチームだったのに……。あのPKには本当に腹が立つよ」

 普段聞こえない声も耳に入ってきてしまう無観客試合は、選手たちのメンタリティーに小さくない影響を及ぼしている。それだけに、誰もがいち早く通常通りに大観衆の前でプレー出来る日を待ち望んでいるに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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