【J再開後の注目株|千葉】ユン・ジョンファン監督の秘蔵っ子?韓国人ルーキーCBが示す大きな可能性

2020年06月08日 赤沼圭子

中断前の公式戦2戦にはスタメン出場

今季から千葉に加入したチャン・ミンギュ。さらなる成長が期待される。(C)SOCCER DIGEST

 今季からユン・ジョンファン監督が就任し、再スタートを切った千葉。シーズン初の公式戦となったちばぎんカップ(2月9日)では、昨季は期限付き移籍(名古屋から)で今季は完全移籍した新井一耀とCBを誰が組むのか注目されたが、その座を射止めたのは、母国・韓国の韓陽大学を中退して加入した新戦力のチャン・ミンギュだった。

 そのちばぎんカップでは若さが裏目に出た面もあり、柏の強力な攻撃陣に翻弄され、新井一との連係ミスや個での対応ミスが失点につながって0-2の敗戦。

 しかし、J2の開幕スタメンにもチャン・ミンギュは抜擢された。琉球と対戦した開幕戦では1分に米倉恒貴が先制点を奪ったものの、その後は琉球の攻撃に粘り強く耐える展開。だが、チャン・ミンギュは持ち前のヘディングの強さで琉球の攻撃を撥ね返し、千葉が後半の途中から5バックに変更すると、中央にポジションを移して1-0の無失点勝利に貢献した。
 
 21歳の新鋭CBは、母国のスターであるユン・ジョンファン監督の下、日本でプロキャリアの一歩目を踏み出した。経験は浅いが、ピッチでは物怖じすることなく味方をコーチングし、指揮官が求めるハードワークを実践する。

 伸び伸びとしたプレーの陰には、沖縄キャンプで同部屋だった下平匠、韓国語を少し話せる安田理大など先輩のさりげないサポートがあり、チャン・ミンギュはそれらに感謝の言葉を述べる。

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