フィーゴ、スナイデルら名手が纏うも「7番」と比べた印象は――R・マドリーの10番の系譜

2020年06月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

もっともふさわしくなかった10番は?

実力もスター性も兼ね備えるラウドルップ(左上)、フィーゴ(右上)、モドリッチ(右下)らに比べると、L・ディアラ(左下)の10番には違和感が。(C)Getty Images

 サッカー界におけるエースナンバーである「10番」。その栄えある番号をメガクラブでは一体誰が背負ってきたのか。

 固定番号制が導入されたシーズンから現在に至るまでの、R・マドリーの10番たちを一挙に紹介する。

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 エミリオ・ブトラゲーニョ、ラウール・ゴンサレス、そしてクリスチアーノ・ロナウドらが背負ってきた「7番」や、アルフレッド・ディ・ステファノ、ウーゴ・サンチェス、イバン・サモラーノ、ダボル・シュケル、ロナウド、カリム・ベンゼマらによって受け継がれてきた「9番」と比べると、エースナンバーとしての印象が薄いのが、マドリーにおける10番の特徴だろう。

 そんな中でも、高度なテクニックにスター性、勝負強さと、いわゆる10番の素質に溢れていたのが、固定番号制が導入されたシーズンにこの番号をつけていたミカエル・ラウドルップだ。また、ラウールに7番を譲る形での第2希望だったとはいえ、ルイス・フィーゴも銀河系選抜の一員として栄光の時代を支えた。10番を背負った5シーズンは、固定制になってからのクラブ最長記録だ。

 また、多くのマドリディスタに、「もっとも10番にふさわしくなかった選手」として記憶されているのが、09-10シーズンからの2年間、ナンバー10を背負ったラサナ・ディアラ。献身的だが試合を決定づけるようなプレーはほぼ皆無で、守備的MFというポジションの性質から、ファンを魅了するようなプレーも見られなかった。
 
◆R・マドリーの歴代10番の系譜と戦績はこちら
※ラ・リーガが固定番号制に変更した95-96シーズンから

ミカエル・ラウドルップ(MF/元デンマーク代表/在籍期間:94~96年)
10番を背負ったシーズン:94-95~95-96
10番時代の公式戦成績:36試合・8得点・0アシスト

クラレンス・セードルフ(MF/元オランダ代表/在籍期間:96~99年)
10番を背負ったシーズン:96-97~98-99
10番時代の公式戦成績:159試合・20得点・17アシスト

ルイス・フィーゴ(MF/元ポルトガル代表/在籍期間:00~05年)
10番を背負ったシーズン:00-01~04-05
10番時代の公式戦成績:245試合・56得点・93アシスト

ロビーニョ(FW /元ブラジル代表/在籍期間:05~08年)
10番を背負ったシーズン:05-06~07-08
10番時代の公式戦成績:137試合・35得点・27アシスト

ヴェスレイ・スナイデル(MF /元オランダ代表/在籍期間:07~09年)
10番を背負ったシーズン:08-09
10番時代の公式戦成績:28試合・2得点・2アシスト

ラサナ・ディアラ(MF /元フランス代表/在籍期間:09~12年)
10番を背負ったシーズン:09-10~10-11
10番時代の公式戦成績:68試合・1得点・4アシスト

メスト・エジル(MF /元ドイツ代表/在籍期間:10~13年)
10番を背負ったシーズン:11-12~12-13
10番時代の公式戦成績:106試合・17得点・52アシスト

ハメス・ロドリゲス(MF /コロンビア代表/在籍期間:14~17年、19年~)
10番を背負ったシーズン:14-15~16-17
10番時代の公式戦成績:111試合・36得点・40アシスト

ルカ・モドリッチ(MF /クロアチア代表/在籍期間:12年~)
10番を背負ったシーズン:17-18~
10番時代の公式戦成績:119試合・11得点・21アシスト

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年6月4日号より転載
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