「記憶から消せない」「GKを感傷に浸らせた」23年前のロベカルの伝説FK弾を“宿敵”メディアが回顧!

2020年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「悪魔」と恐れられた左足が生んだゴラッソ

セレソンのレジェンドであるR・カルロスの豪快FK弾に再び脚光が当てられた。 (C) Getty Images

 サッカー史に残る衝撃のゴラッソだ。元ブラジル代表DFロベルト・カルロスが23年前のフランス戦で決めたFK弾である。

 主にレアル・マドリーで活躍したR・カルロスは、「悪魔」と恐れられた左足から放つパワフルなシュートで、観る者の度肝を抜く豪快なゴールを幾度となく決めてきた。そのなかでも強烈なインパクトを残したのが、1997年6月3日に行なわれたフランス戦で決めた一発だ。

 スコアレスで迎えた21分だ。敵陣中央のゴールまで35メートル付近でFKのチャンスを得て、ゆっくりとボールをセットして狙いを定めたロベルト・カルロスは、十分な助走を取ってから一気に加速して左足を一閃。豪快に蹴り込んだボールは、大きくゴール右隅へ外れたかに思われたが、急激に左へスライスし、右ポストをヒットしてからゴールに吸い込まれた。
 

 フランスのゴールを守っていた名手ファビアン・バルテズが一歩も動けずに、文字通りのお手上げ状態となったことも印象深いゴラッソ。その衝撃は、今も色褪せない。試合と同日にブラジルの"宿敵"アルゼンチンの有力紙『Ole』は、R・カルロスのFK弾を「偉大なゴールが生まれて23年目の記念日」と特集し、次のように得点シーンを描写した。

「ロベルト・カルロスを主人公にしたフランスとブラジルの一戦での出来事は、記憶から消せない。ブラジル人DFが得意の左足で放ったパワーショットは、ゴールキーパーのバルテズに一切の対応を許さず、感傷に浸らせた」

 FKによるゴラッソを挙げれば、それこそ枚挙に暇がない。だが、ブラジル代表の名サイドバックが残した強烈なインパクトに匹敵するものは、なかなか巡り合えるものではないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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