90年代に活躍した“大砲”や得点量産中のケインらエースが背負った歴史――トッテナムの10番の系譜

2020年06月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ケインは1試合平均0.72ゴールのペースで量産中

トッテナムの10番は(左上から時計回りで)シェリンガム、キーン、ケイン、アデバヨールなどすべてFWが纏う。 (C) Getty Images

 サッカー界におけるエースナンバーである「10番」。その栄えある番号をメガクラブでは一体誰が背負ってきたのか。

 固定番号制が導入されたシーズンから現在に至るまで、重役を担ってきたトッテナムの10番たちを一挙に紹介する。

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 加入1年目でプレミアのトップスコアラーに輝き、翌93-94シーズンから背番号10を背負ったテディ・シェリンガムは、3年連続で二桁ゴールを記録するなど90年代にエースとして君臨。レス・ファーディナンド→シュテファン・イベルセンと継承された後の01年には35歳で帰還し、再び10番を纏って2年間で25得点を挙げた。

 00年代以降で唯一タイトルを獲得した07-08シーズンのリーグカップで、優勝に寄与したのがロビー・キーンだ。ノースロンドン・ダ ービーとなった準決勝の第2レグでは1得点・1アシストの活躍で勝利に導いている。

  創造性に富むフィニッシュに優れたアシスト能力を兼備するエマヌエル・アデバヨールから引き継いだハリー・ケインは、プレミアで二度の得点王を獲得。10番を纏ってからは1試合平均0.72ゴールのペースでネットを揺らしており、まさに代えの利かない絶対エースだ。 
◆トッテナムの歴代10番の系譜と戦績はこちら
※プレミアリーグが固定番号制に変更した93-94シーズンから

テディ・シェリンガム(FW/元イングランド代表/在籍期間:92~97年、01~03年)
10番を背負ったシーズン:93-94~96-97
10番時代の公式戦成績:130試合・56得点・3アシスト

レス・ファーディナンド(FW/元イングランド代表/在籍期間:97~03年)
10番を背負ったシーズン:97-98~98-99
10番時代の公式戦成績:49試合・10得点・0アシスト

シュテファン・イベルセン(FW/元ノルウェー代表/在籍期間:96~03年)
10番を背負ったシーズン:99-00~00-01
10番時代の公式戦成績:56試合・16得点・0アシスト

テディ・シェリンガム(FW/元イングランド代表/在籍期間:92~97年、01~03年)
10番を背負ったシーズン:01-02~02-03
10番時代の公式戦成績:78試合・25得点・0アシスト

ロビー・キーン(FW/元アイルランド代表/在籍期間:02~08年、09~11年)
10番を背負ったシーズン:03-04~07-08
10番時代の公式戦成績:220試合・93得点・18アシスト

ダレン・ベント(FW/元イングランド代表/在籍期間:07~09年)
10番を背負ったシーズン:08-09
10番時代の公式戦成績:43試合・17得点・2アシスト

ロビー・キーン(FW/元アイルランド代表/在籍期間:02~08年、09~11年)
10番を背負ったシーズン:09-10~10-11
10番時代の公式戦成績:38試合・10得点・2アシスト

エマヌエル・アデバヨール(FW/元トーゴ代表/在籍期間:11~15年)
10番を背負ったシーズン:11-12~14-15
10番時代の公式戦成績:113試合・42得点・20アシスト

ハリー・ケイン(FW/元イングランド代表/在籍期間:11年~)
10番を背負ったシーズン:15-16~
10番時代の公式戦成績:201試合・145得点・22アシスト(6月1日まで)

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年6月4日号より転載
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