中断明けのセリエAで“巻き返しを期す”5人の注目選手をイタリア紙が紹介!

2020年06月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

1月に鳴り物入りで加入するも…

(左から)クリバリ、ベルナルデスキ、エリクセン、クトローネ、レオン。ここまでの定評を覆せるか。(C) Getty Images

 前例のないシーズン中断で、今後がどうなるかはだれにも分からない。ただ、中断まで満足のいくシーズンを過ごせていなかった選手にとっては、仕切り直しとなったことだろう。

 6月13日のコッパ・イタリア準決勝第2レグからシーズンを再開させるイタリアでは、セリエAが同20日から再び始まる。『Gazzetta dello Sport』紙は6月2日、再開後の巻き返しが期待される5人のタレントをピックアップした。

 その筆頭が、ナポリのカリドゥ・クリバリだ。世界最高クラスのCBとして名高いセネガル代表だが、今季は宿敵ユベントスとの第2節で決勝点となるオウンゴールを記録したのを皮切りに、負傷もあって期待された活躍を見せられず。同紙の平均採点は5.46と振るわない。

 次に名前が挙がったのは、冬のマーケットでトッテナムからインテルに移籍したクリスティアン・エリクセン。鳴り物入りで加入しただけに期待も大きかったが、アントニオ・コンテ監督のシステムに溶け込めておらず、セリエAで先発出場1試合にとどまっている。クオリティーには疑問の余地がないだけに、ロックダウン期間をうまく生かせていれば、本来の力を発揮できるかもしれない。

 序盤は出場機会が多かったものの、徐々に序列を下げてしまったのが、ユベントスのフェデリコ・ベルナルデスキだ。当初はマウリツィオ・サッリ新監督が様々な役割で試したが、得点・アシストを記録できず。平均採点は5.42と及第点に届かない。過密日程で一定の起用が予想されるなか、来シーズン以降の去就も不透明なイタリア代表アタッカーの出来が注目される。
 
 冬にウォルバーハンプトンからフィオレンティーナに移籍して母国に戻ってきたパトリック・クトローネも、シーズン再開で流れを変えたいイタリア人ストライカーだ。国外初挑戦はプレミアリーグで先発出場3試合の2得点に終わった。復帰したセリエAでもまだネットを揺らせていない。フェデリコ・キエーザに加え、フランク・リベリも負傷から復帰したチームに得点で貢献したいところだ。

 最後は、ミランのラファエウ・レオンが取り上げられた。冬にズラタン・イブラヒモビッチが加入した当初は、その相棒になることが期待されたが、ブレイクしたアンテ・レビッチに活躍の場を奪われるかたちに。だが、イブラヒモビッチの負傷で、再開後は少なくとも一定の先発起用が予想されている。ここまで2得点だが、まだ20歳と若いだけに、クラブの期待は大きい。

 5人はコロナ禍をチャンスに変えることができるのか。再開後のパフォーマンスに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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