約10か月半ぶりの実戦復帰へ!“遅れてきたエース”はマドリーにタイトルをもたらせるか

2020年06月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

昨年7月末に左膝を負傷

トレーニングに参加するアセンシオ。まずは試合勘を取り戻したい。(C)Getty Images

 昨夏のプレシーズンマッチで、左膝の前十字靭帯断裂および外側半月板損傷の重傷を負ったマルコ・アセンシオが、タイトル奪還を狙うレアル・マドリーの救世主になるかもしれない。

 新型コロナウイルス禍の影響でラ・リーガがおよそ2か月中断されたことにより、2019-2020シーズン中の復帰は難しいと言われていたアセンシオが、約10か月ぶりに戦列復帰を果たそうとしている。同じく怪我で離脱していたエデン・アザールらとともにすでに練習に参加し、汗を流しているようだ。
 
 離脱期間が長かっただけに試合勘は鈍っているはずだが、とはいえ、6月11日に再開するラ・リーガの最終節は7月18~19日に予定されており、その間に11節分を消化しなければならない。これだけの過密日程を強いられれば、「怪我の再発を回避すべく、慎重に起用していく」と語っていたジネディーヌ・ジダン監督も、アセンシオに頼らざるを得ない場面が必ずくるだろう。

 左足の正確なシュートとパス、そして縦方向への推進力に優れたドリブルを武器に、ワンプレーで試合の流れを変えられるアセンシオの復帰は、指揮官にとっても心強いはず。しかもこの若きアタッカーは、もっとも得意とする右ウイングに加え、左ウイング、インサイドハーフ、CFとさまざまなポジションでの起用が可能なのだ。

 約1年半のレンタル期間を経て、20歳で"白い巨人"の一員となった期待の星も、気づけば24歳。終盤戦から登場するシーズンはもちろん初めてだが、"遅れてきたエース"はいまひとつピリッとしなかった今シーズンのマドリーの救世主として、覇権奪回に貢献できるのか。残り11試合。首位バルセロナとの勝点差は、わずかに2だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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