「思い出さずにいられない」“バルカンの速射砲”がメッシorマラドーナの大論争に回答! 史上最高に推したのは?

2020年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「とにかく史上最高」と称したのは?

比較論が絶えないメッシ(左)とマラドーナ(右)について元マドリー戦士が語った。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスによって、サッカー界は深刻なダメージを受けた。再開に向けて動き出しているリーグが少なくないとはいえ、実際に試合がリスタートしたのはブンデスリーガなどごくわずかだ。

 そんななか、たびたび話題にのぼっているのが、アルゼンチン・サッカー界が生んだ二人のクラック、リオネル・メッシとディエゴ・マラドーナはどちらが上か、という論争だ。このコロナ中断の間だけでも、何人もの元選手や監督がこの答えのない問いに回答してきた。

 その論争に今回"参戦"したのが、かつてレアル・マドリーで異彩を放った元ユーゴスラビア代表FWのプレドラク・ミヤトビッチだ。

 1990年代に「バルカンの速射砲」の異名で愛された名手は、アルゼンチンのラジオ局『Radio Villa Trinidad』の番組「Super Deportivo Radio」のインタビューで、次のように切り出した。

「メッシは時代のアイコンだ。非常に複雑な現代のサッカー界において、素晴らしいことを成し得ている。そのプレーはサッカー好きなら、称賛せざるを得ないだろう。とにかくメッシのプレーを見るのは大きな喜びだ。

 言うまでもなく驚くべき才能があり、おそらくマドリーにいたとして成功していたと思う。残念ながら、彼は生涯バルセロナでの生活を決めたようだから、マドリーのユニホームを着た姿は見られないけどね」
 
 現代サッカー界で最高のクラックと評されるメッシを褒めちぎったミヤトビッチ。だが、マラドーナはそれ以上の存在と考えているようだ。

「誰が世界最高かを尋ねられたら、私はあなたにディエゴ・アルマンド・マラドーナと教えるよ。マラドーナ……。とにかく彼は史上最高の選手さ。私はメッシやロナウド、それからサッカーの歴史に名を残してきた偉大なプレーヤーたちに大きなリスペクトを抱いているが、どんな時もマラドーナを思い出さずにはいられないんだ」

 アルゼンチン・サッカー界の"神"に心酔するミヤトビッチは、さらに興奮気味に、その凄みを説いている。

「彼とはワールドカップでも、個人的にも会ったことがある。本人にフットボールについてどう考えているかを聞いたことがあるが、驚かされた。完璧な人間だよ。マラドーナほどの名声を持つ選手は他にいないだろう。やっていること全てが興味深いよ。私は"マラドニアン"と言われるかもしれないが、それくらいに彼のことは凄いと思っている。史上最高さ」

 マラドーナにぞっこん惚れている様子のミヤトビッチ。現役時代を知るだけに、いっそう憧れが強いのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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