「戦い方も変わってくる」神戸MF山口蛍がリーグ再開後に言及。自宅待機中に行なっていた意外な一面も告白

2020年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

グラウンドでのトレーニングは「今までよりも疲労が強かった」

練習後にオンラインで取材に応じた山口。写真は取材中のスクリーンショット

 ヴィッセル神戸のMF山口蛍が5月28日、練習後にオンライン上で複数メディアからの取材に応じた。

 チームは25日からグループトレーニングを開始した。練習は4グループに別れて、実施時間や使用グラウンドを分ける。25日から29日までの期間はグループメンバーも固定。1グループは最大8名でコーチ、スタッフを含めてピッチ上には最大15名。原則としてクラブハウスの利用を禁止している。

 さらに、練習場入場時にドライブスルー検温と体調確認を実施。グループトレーニング開始時間まで駐車場にて待機。あいさつのハグや握手の禁止。洗濯は各自が自宅で行ない、飲み物は支給し共有をしない。ソーシャルディスタンスを守り、競り合いやタックルは禁止など厳しい規則を設けてトレーニングを行なっている。

 山口は「自宅で過ごすことが多かったので、こうして芝のグラウンドでトレーニングすると、今までよりも疲労が強かった」と語り、自宅待機中のトレーニングでは、チームで行なうオンライン上のトレーニング以外にも、「バイクを購入して自宅で沢山漕いでいた」「体幹もやっていた」と普段あまり多く取り入れてこなかったトレーニングも行っていたようだ。

 その一方、トレーニング以外では「朝は6時頃に起きて、朝ごはんを作り、掃除、洗濯、と今まで妻がやってくれていたものを、この期間中は基本的に毎日全部僕がやった」と意外な一面も語ってくれた。
 
 緊急事態宣言も解除され、徐々にトレーニングの負荷も上がり、リーグ再開に向けた歩みを始めている。4、5週間程度と言われている再開までの準備期間については「与えられた期間で試合に向けてコンディションを作っていくだけ。個人としてもチームとしてもその期間にしっかりとした準備ができればと思っています」と淡々と語る。

 今後に懸念される過密日程については「毎試合同じメンバ―でやっていくのは難しくなってくると思います。(今季のみ適応されるルールとして)降格がないということで、いろんなチームに影響してくる。それによって戦い方も変わってくると思うので、より攻撃的にくるチームも多くなるかなと。チーム全員で対応していきたい」

「これだけ長い期間試合がないというのは、僕たち選手もファン・サポーターの皆さまも初めてで戸惑いもあると思う。再開前以上にしっかりと準備してサポーターの方たちにも満足してもらえるような良いプレーを見せられればと思っています」

 昨季のリーグ戦全34試合でフルタイム出場した"鉄人"は、どんなイレギュラーな状況でも普段と変わらぬ落ち着きを見せている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 
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