いまだ人気健在!? 天才・小野伸二の“華麗すぎるお膳立て”がフェイエノールトの「歴代アシスト」TOP10入り!

2020年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピンポイントで供給した珠玉の一本

フェイエノールト時代に異彩を放った小野のアシストシーンが再び脚光を浴びている。 (C) Getty Images

 日本サッカー界の"天才"といえば、小野伸二の名を挙げる人は少なくないはずだ。

 繊細かつ正確なボールタッチや創造性あふれるパスは、日本だけでなく海外でも称賛を集めてきた。そしてこの度、小野の古巣フェイエノールトの公式YouTubeチャンネルが厳選した「歴代アシストTOP30」に"天才"の華麗なるお膳立てがチョイスされた。

 小野にとって、2001年の夏から浦和に復帰するまでの5年間に渡って在籍したフェイエノールト時代は、キャリアの最盛期にあったと言える。ヨン・ダール・トマソンやディルク・カイト、ピエール・ファン・ホーイドンクらと並ぶ絶対的な主力として君臨した日本の至宝は、卓越した技巧と十八番の"ベルベットパス"など抜群のセンスでチームを牽引し、加入1年目にはUEFAカップ制覇に貢献した。

 現地時間5月21日にフェイエノールトが歴代アシストTOP30のうちの第6位として紹介した小野のアシストシーンも、彼らしい珠玉の一本だ。
 
 2001-02シーズンに本拠地デ・カイプを行なわれたエールディビジ第26節のAZ戦(4-1)、1-0で迎えた39分だった。8分前に得点を決めて乗っていた小野が魅せる。

 ペナルティーエリア内の左でルーズボールをダイレクトでのバックヒールトラップで巧みに切り返す。これ完全に意表を突かれたマーカーを振り切ると、左足の鋭いパスをエリア中央でフリーとなっていたトマソンの足下にピンポイントで供給。これを北欧屈指の点取り屋が難なく決めたのだった。

 デ・カイプの熱狂的なサポーターを熱狂の渦に巻き込んだだけでなく、小野自身も右手を大きく突き上げて渾身のガッツポーズを見せていただけに、文字通り手応え十分のアシストだったのだろう。

 エールディビジ通算10度の優勝回数を誇る強豪フェイエノールトでは、ルート・フリット、ロナルド・クーマン、ファン・ホーイドンク、ロイ・マカーイ、ロビン・ファン・ペルシなど数々の名手がその名を歴史に刻んできた。そんな名門のベスト企画でTOP10入りを果たしたという事実が、小野の凄さを物語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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