「サラーやマネは無理でも、フィルミーノになら…」ザルツブルクの恩師、南野拓実の飛躍に太鼓判!

2020年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバプール移籍で「痛恨だったこと」とは?

リバプール移籍後は悪戦苦闘の日々が続いている南野。だが、古巣の監督はサムライ戦士の躍動を信じている。 (C) Getty Images

 レッドブル・ザルツブルクのジェシー・マーシュ監督は、今年1月にリバプールへと羽ばたいていった日本代表FW南野拓実が輝く日を心待ちにしている。

 今冬の移籍市場で、5年間在籍したザルツブルクを離れ、リバプールに移籍金765万ポンド(約10億7100万円)で移籍した南野。チームが30年ぶりのリーグタイトル奪取に向けて首位を独走するなかではあるが、サディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノとのポジション争いを強いられ、ここまで公式戦7試合で0ゴール・0アシストと目に見える結果は残せていない。

 だが、マーシュ監督は、南野がプレミアリーグの大舞台でも躍動できると信じてやまない一人だ。

 現地時間5月26日にザルツブルクのポッドキャスト番組『Blood Red』で、46歳のアメリカ人指揮官は、「タキ(南野の愛称)はまだ若いし、適応する必要がある」としたうえで、次のようにメッセージを寄せた。
 
「タキはサラーやマネのポジションでは上手くいかない。なぜなら彼らは、純全たる爆発的な選手であり、とても激しいトランジションの動きを求められているからだ。しかし、フィルミーノのポジションなら上手くいく可能性があると思う。タキは本当にインテリジェントな選手なんだ。

 タキはボールがないときにプレッシングができ、一方でボールがあるときにはビルドアップのためにほとんど10番のポジションを取り、得点のためにボックス内に侵入できる。それに、彼は8番のポジションでもプレーできる。プレスをかけたり、ボール奪取を助けたり、ビルドアップの役回りにも徹することができるはずだ」

 南野の持つインテリジェントな一面を評価したマーシュ監督は、「人々が彼の資質を完全に理解するには時間がかかるかもね、だが、いずれその日は来る」と太鼓判を押す。そのうえで25歳の日本代表FWの退団を惜しんだ。

「タキのことで、我々にとって痛恨だったのは、リバプールが彼をあまりに安く手に入れてしまったことだ。でも、これは移籍市場におけるクラブ経営の一部だ。我々のスカウトやディレクター陣は本当によくやっている。それに、ここには次のステップを目指すネクストジェネレーションが常に揃っているから、次に目を向けているよ」

 古巣の恩師から活躍を期待された南野。はたして、彼が"聖地"アンフィールドで躍動する日は訪れるのか。今後のパフォーマンスから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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