「最初に手を出したのはG・ネビルだ」「かなり感情的に…」“ピザ投げつけ事件”の犯人セスクが語る真相!

2020年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「気持ちを逆なでにされて…」

セスクがピザを投げつける大乱闘に発展した盟主同士の対戦。その真相が明らかにされた。 (C) Getty Images

 今から16年前に起きた衝撃的な事件が、再び話題を呼んでいる。

 2004年10月のプレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドとの大一番で、当時49戦無敗を誇っていたアーセナルは、その記録を「50」の大台に乗せようと敵地オールド・トラフォードに乗り込んだ。

 しかし、世紀の大記録はここで途絶える。ルート・ファン・ニステルローイとウェイン・ルーニーのゴールによって、0-2でガンナーズは敗れ去ったのだ。

 そして試合後に"事件"は起きる。試合中からエキサイトして両陣営は、ロッカールームへ引き上げるトンネル内で、小競り合いから大乱闘を展開。選手・スタッフが入り乱れるカオスの中で、誰かが投げつけたピザの一片がマンUの巨匠、サー・アレックス・ファーガソンの顔面をヒットしたのである。

 トンネル内で起きたことから"ピザゲート"と名付けられた事件は、長年にわたって犯人が分かっていなかったが、2017年にセスク・ファブレガスが、英衛星放送『Sky Sports』の番組内で、「サー・アレックス、あなたにピザを投げつけたのは僕です」と告白して13年越しに真相が明らかとなり、解決していた。
 
 プレミア史に残る大騒動について、当事者であるセスクと元ユナイテッドのリオ・ファーディナンドが、現地時間5月24日に更新されたYouTubeチャンネル『The Locker Room』で回想。そこで元スペイン代表MFは、「僕らは無敗記録が止まって、失望して、苛立っていた。とにかく動揺していたんだ」と当時の心境を説明。さらにその真相に触れた。

「でも、誤解しないでほしいのは僕らが"インビンシブル(無敵)"だったってこと。当然、いつかは終わりが来るもんだと理解していた。相手はビッグチームだ。オールド・トラフォードでの偉大なマンチェスター・ユナイテッドとやったんだ。

 だけど、"それ"は起こった。それに最初に手を出したのは、ガリー・ネビルだ。怒っていた彼がホセ・レジェスに"マンマミーア"なことをしたからいけないんだと思う」

 ユナイテッド側に騒動の発端があると主張したセスクはこうも続けた。

「試合中にはウェイン(・ルーニー)がソル・キャンベルに対してダイブでPKをもらっていたでしょ? それで僕らはかなり感情的になっていたのかもしれない。だから、みんなの心の中で、『今日が無敗記録を止められるのにふさわしいものじゃない』と感じていたんだと思う。それを逆なでされて、本当にロッカールームじゃキレていた。それであんなことをしてしまったんだ……」

 ピザを投げつけた理由を赤裸々に告白したセスク。その言葉は、騒動を過ぎし日のこととした偉大なるサー・アレックスの耳にどう響くだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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