ローマがタブレットやマスク、ペットフード等を寄付! コロナ禍で窮する人たちをサポート

2020年05月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

動物保護団体にペットフードの寄付も

タブレットを手渡しするローマのマスコット「ロモロ」。※写真は公式ツイッターより

 ローマが運営する非営利団体で、社会貢献活動などを通じて持続可能な地域社会の実現を目指す『ローマ・ケアーズ』は、新型コロナウイルスの感染拡大以降に「ASSIEME(一緒に)」キャンペーンを立ち上げ、さまざまな活動に取り組んでいる。

 5月14日には公式サイトで、ローマのコネクティングパートナーで通信会社の『Linkem』と協力し、18歳までの子どもを持つ55の家庭に、インターネット対応タブレットを寄付したと発表した。家庭の選定は、ボランティアや社会的協力の分野で活動する『第三セクターフォーラム』が行なった。

 同フォーラムのラツィオ州広報担当者、フランチェスカ・ダネーゼ氏は「全ての子供が教育を受ける権利がありますが、どの家庭もタブレットを購入したり、インターネットに接続できる環境だとは限りません。この寄付は、子どもたちの教育の発展に寄与する機会を与えてくれました。全ての人を代表して、『ローマ・ケアーズ』と『Linkem』に感謝します」と語っている。

 タブレットを提供した『Linkem』のマーケティング&渉外担当役員、フランチェスコ・ソルティーノ氏は、「学校の長期閉鎖によって影響を受けている子どもたちの発展に寄与できるのを嬉しく思います」とコメントした。
『ローマ・ケアーズ』は、その他にも積極的に支援を続けている。前日の13日には、2か所の刑務所にマスクを配布したと公表。ローマ市内のレジーナコエリ刑務所に2000枚を、レビッビア女性刑務所に700枚を届けた。それぞれ職員や医療関係者、受刑者、その家族向けに使用され、マスクは水洗いが可能で、30回ほど再利用できるという。

 さらに20日には、1000キロを超えるドッグフードやキャットフートをイタリアの動物保護ボランティア団体に寄付したと発表した。活動には、ペットフードメーカーの『モンジェ』や『ユーカヌバ』が協力。活動大使を務めるローマのマスコット「ロモロ」やスタッフが動物保護施設を訪れて手渡した。

 これまで『ローマ・ケアーズ』は、ローマ市内の病院に8台の肺換気装置、8台の集中治療用ベッド、7万枚以上のマスク、1万本以上の消毒用ジェル、3万2000組以上の医療用手袋を、医療施設や家庭に寄贈。今後もコロナ禍で助けを必要とする人たちをサポートしていく。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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