「預金残高がなんと700円!」大金持ちから破産に転落した“名手12人”を英紙が特集!

2020年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界有数の高給取りだったガーナの英雄も

左上から時計回りでマラドーナ、ロナウジーニョ、ガスコイン、ギャン。いずれも波瀾万丈の人生が継続中だ。(C)Getty Images

 かつてトッテナムやリバプールで活躍した元イングランド代表DF、ニール・ラドック。現在52歳の彼は先日、長年のアルコール依存症が祟ってペースメーカーを付ける手術を受け、無事に退院した。ほかにも女性問題や自己破産など、度重なるスキャンダルでメディアを賑わせてきた問題児である。

 そんなラドックの近況を受けて、英紙『The Sun』が「大金持ちから無一文になった12人」を特集。破産に追い込まれた名フットボーラーたちを厳選した。

 まず登場したのは、2010年の南アフリカ・ワールドカップでガーナの躍進に貢献したFWアサモア・ギャンだ。20代にして中東や中国のクラブに活躍の場を移しては大金を稼ぎ、上海上港時代は週給22万7000ポンド(約3100万円)を得ていた。しかし投資や散財などで預金残高はみるみるうちに減少し、2018年、トルコのカイセリスポルで給料未払い問題に巻き込まれると、自己破産を申告。当時の預金残高は「600ポンド(約8万円)」だったという。ギャンは今年1月、インドのノースイースト・ユナイテッドでひっそりと現役生活にピリオドを打った。

 預金残高が5ポンド(約700円)という衝撃で世界を驚かせたのが、元ブラジル代表の10番、ロナウジーニョの転落だ。パリ・サンジェルマン、バルセロナ、ミランなどでキャリアの春を謳歌し、生涯獲得収入が200億円とも言われたスーパースターだが、ライフワークであるナイトクラブ通いを止められず。無謀な投資、カネを無心する周囲の人びとに翻弄され続け、ついにはブラジル当局に資産の差し押さえと出国禁止(パスポート取り上げ)を言い渡された。パラグアイで偽造パスポートを使っていたことが発覚し、逮捕・収監されたのは記憶に新しいところだ。

 アルゼンチンの至宝、ディエゴ・マラドーナは人生で2度の破産を経験。もっとも手痛かったのはナポリ時代の脱税(およそ45億円)だった。ほかにもアルコール依存症で生命の危機にも瀕したポール・ガスコイン(元イングランド代表)、ギャンブル依存症が深刻だったポール・マーソン(元イングランド代表)、離婚による巨額の慰謝料が引き金となったデイビッド・ジェームス(元イングランド代表)の名が挙がる。

 
 さらには本国で詐欺被害に遭って26歳で破産したヨン・アルネ・リーセ(元ノルウェー代表)やエリック・ジェンバ=ジェンバ(元カメルーン代表)、ブラッド・フリーデル(元アメリカ代表)、リー・ヘンドリー(元イングランド代表)、キース・ギレスピー(元北アイルランド代表)、セレスティン・ババヤロ(元ナイジェリア代表)といったスターたちが紹介されている。

 一生困らないような途轍もない額のサラリーを得ていても、ひとは道を踏み外して過ちを犯せば、手痛いしっぺ返しを食らう。「12のエピソード」がその現実を物語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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