「ロッカーにいきなり洗濯カゴが入ってきて…」元英代表DFテリー、モウリーニョ監督が実行した“スタジアム潜入劇”の舞台裏を明かす!

2020年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕らはその時まで全く知らなかった」

モウリーニョ監督との秘話を明かしたテリー氏。 (C)Getty Images

 元イングランド代表DFのジョン・テリーが、智将にまつわる噂の"舞台裏"を告白した。

 チェルシーを率いるジョセ・モウリーニョ監督は、2005年2月23日、チャンピオンズ・リーグのラウンドオブ・16でバルセロナ戦に臨んだ。アグリゲートスコア5-4で見事準々決勝に駒を進めたが、レフェリーを批判したため、欧州サッカー連盟(UEFA)から2試合のベンチ入り禁止処分を言い渡された。

 準々決勝ではバイエルンと対戦。第1レグがベンチ入り禁止処分となったモウリーニョ監督は、付近の施設で試合を観戦したとされていた。しかしその2年後、現地メディアが「彼はスタンフォード・ブリッジに朝早くにスタジアム入りし、ロッカールームで試合を観戦していた」とすっぱ抜いたのだ。

 真偽は明らかにされず、その後は沈黙が保たれていたが、昨年『beIN SPORTS』の番組に出演したモウリーニョは「昼間にスタジアムに行った。試合は19時だったけれど、日中からいた」と潜入を認めていたことが話題になった。

 恩師の告白に続くように、この件について当時チェルシーに所属していたジョン・テリー氏も口を開いた。5月15日に英衛星放送チャンネル『Sky Sports』に出演した元英代表DFは、「ビックリしたよ」と当時を回顧したという。

「監督はベンチ入りを禁止されていたから、ロッカールームにいるはずがなかった。我々は、ハーフタイムにアシスタントコーチのミック・マッギベンか、アンドレ・ビアス・ボアスがスピーチをするものだと思っていた。

 でも、ロッカーに行ったらいきなり洗濯カゴが入ってきて、監督が飛び出してきたんだ。文字通り、洗濯物と一緒にね。みんな信じられないという表情で彼を見ていたよ」

 飛び出してきたモウリーニョ監督は「フタ付きのカゴだったからか、とても苦しそうだった」とも語ったテリー氏は、「僕らはその時まで何も知らなかったから本当に驚いた」と、この企てに加担していなかったことも明かした。

 ちなみにモウリーニョが「行くのはまだしも、スタジアムから出るときが大変だった。人目を避けるために、洗濯カゴのフタを閉めて移動していたので苦しかったし、閉所恐怖症になった」と語ったことについては、同氏は「そうらしいね」と肩をすくめていたという。

 なお、チェルシーはこのホームゲーム第1レグで4-2の勝利を収め、ベスト4に進出。だが準決勝ではリバプールに敗れ、敗退している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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